美しき破壊者 (ページ14)

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十三話ページ14

アク『素直なことは良いことだ。しかし素直すぎても得はしないかもしれないよ。今みたいにね。』

冷たくゴンを見据え言い放つアクラ。笑っている筈なのにその目ほ笑っていなかった。

アク『気をつけた方がいい。君の素直さには危うさを感じるよ。』
くるりと踵を返して受験生の中に紛れるアクラとハイド。ゴンは、何を感じとったのかハイドを見つめ続けていた。

ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ

会場に響くけたたましいベルの音。それを止めて巻きひげが特徴的な男が現れた。

貴『…あの男、口がないですよ。』『ブフォッ』

ハイドの言葉におもわず吹き出すアクラ。天然なところがあるのかハイドは偶に的外れな発言をする。いつもは部下の前ということもあり堪えているが、今日はその部下もいないため、アクラは堪えきれなかった。

『ただ今をもって受付け時間を終了いたします。』

『ではこれよりハンター試験を開始いたします。』

その言葉で会場の空気が張りつめる。

『こちらへどうぞ』

いよいよ第287期ハンター試験が開始した。