第二十三話 吸血鬼の過去 ページ24
もともと吸血鬼にしては病弱だった母が、体調を崩して寝込むことは多々あった。それでもAが教育の途中に部屋にやって来ると笑顔で話をしたり、二人でお茶を飲んだりしたのだ。
母は三人しかいないAの理解者の一人。
そんな母が死んだ。
原因はAを産んだからであった。
母は病弱だったといえど、普通に生きていく上では問題はなかった。
だが、Aを出産することで身体に大きく負担をかけてしまい、結果よく体調を崩すようになった。
そしてAが七歳のとき、その体は冬の寒さに耐えきれず、春を迎えることの無いまま、この世を去った。
強健な吸血鬼といえど、生まれ持った病弱な体質はどうにもならなかったのだ。
医者の言葉では、よくぞ七年も持ちこたえたということだった。Aを産んだ時の母の余命は長くて三年だったらしい。
それでも自分が母を死なせてしまったという思いは深くAに残った。
母が死してからロジェランディア王はAに更に厳しく当たるようになった。Aがまだ七歳であるのにも関わらず王国の戦争に参加させ、戦果を挙げることを強要した。
時には、母が死んだのはAのせい、母の命を奪って生きているのだから強くあれと言うこともあった。
その言葉を言われる度に悲しくて悔しくて仕方がなかったが、いつも叔父と祖父が慰めてくれた。
それも長くは続かなかった。
今度は祖父が死んだ。
老衰だった。
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ミウル(プロフ) - さ、最高です。(*￣ii￣)ﾊﾅｼﾞﾌﾞｫｫｫ ローとのBLって書けないでしょうか？ 書けたらで構いません！ お願いします！ (2019年4月2日 16時) (
レス) id: bca1d78691 (このIDを非表示/違反報告)
十七夜(プロフ) - 快楽さんさん» そうですね、やはり頂上戦争に乱入するのですからルフィとも絡ませようと思いまして。頑張って続編を作りますので、これからもよろしくお願いします！ (2018年8月13日 19時) (レス) id: 82c66bc574 (このIDを非表示/違反報告)
快楽さん - おや、続編では主人公がルヒィとも会うのでしょうかね？続編嬉しいです！これからも頑張ってくださいね！ (2018年8月13日 18時) (レス) id: f253c0cddf (このIDを非表示/違反報告)
十七夜(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます！続編でも面白いと思って頂けるように頑張ります！ (2018年8月13日 1時) (レス) id: 82c66bc574 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 初めてコメントします。最近この小説を読み始めて面白いと思いました。続編楽しみにしてます。頑張ってください！ (2018年8月13日 1時) (レス) id: a38a23f7c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十七夜 | 作成日時：2018年7月16日 13時
