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いっその事、幻であって欲しかった
この世の中にあなたという存在なんてなかったら…
そうであったなら
こんなに苦しまずに済んだのに…
フォトフレームの中で笑顔振り撒くあなた
ツクリモノだったかもしれないけど、幻ではなかったと思い知らされる
スマートフォン…
この中にはあなたと私が繋がっていた証がたくさん残っていた
メッセージのやり取りだったり
何気ない仕草の写真だったり
可愛い動物に加工されたツーショット写真だったり
この小さな機械の中にはあなたの声さえ残ってる
ボタンひとつ押せば聞こえてくるその声
やっぱりあなたは存在していた…
なのに、あなたはもういない
いや、この世界のどこかにはいるのかもしれない
けれど…
もう…
この機械でさえ…
私とあなたを繋いではくれない
ーおわりー
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作者名:ひ み さ | 作成日時:2018年7月31日 21時