#25 ページ25
「あ！翔ちゃーん！」
オレに気付いた雅紀が手を振る。
雅紀の横に座って喋ってた人影も、こちらを向く。
「・・・・・って、A！おまえ何してんの？！」
雅紀と喋っていたのはAだった。
え、何故に雅紀とAが話してるわけ？？
「あの〜、出先から戻る時、梅田を出たとこでですねぇ・・・」
「このビルの場所聞くのにさ？道教えてもらおうと声掛けたのがAサンだったの。」
「で、道すがら話していたらですねぇ・・・」
「翔ちゃんの部下だって言うからさ！すっごい偶然だよね！オレ、よくそんな人に声掛けれたと思わない？天才かな(笑)」
「で、翔さん降りてくるまでお話してました〜。」
二人で示し合わせたような掛け合いしてきた。
・・・・・そういや、なんかこの二人、何かが似てる。なんだ？
(――――――あ。)
・・・・・二人とも天然だわ。
気付いた事実に少々頭痛しながら二人の顔を眺めてると、二人は邪気のない顔して「ん？」という風にこっち見てる。
「・・・・・会社戻るなら、サッサと戻れよ？」
「あ、そーでしたそーでした。預かった資料を置いてから帰ろうと思ってたんだ〜。」
「え、Aサン行っちゃうの？」
雅紀がワケ分からんことを口にした。
「え？」
「え？」
オレとAが同時に雅紀の顔を見る。
「今からオレと翔ちゃんでごはん食べに行くけど、Aサンも一緒にどう？」
「え？」
Aがもう一度同じ言葉を吐いた。
「ねえ？翔ちゃん。」
「え？」
オレも同じ言葉を繰り返す。
「Aサン、家も翔ちゃんちと超ご近所さんらしいじゃん！一緒に帰れるし、食べよ食べよ。」
Aが「どっちにした方がいいですか〜？」と言わんばかりの顔でオレを見た。
「・・・・・Aに予定ないのであれば？」
Aはほんの少しの間、ちょっと考える顔してから
「じゃあ、ご一緒させていただきます〜。」
気を遣ったのか？と思ってその顔を眺めるけど、別にいつも通りのAにしか見えなかった。
まぁ、こいつ思ったこと口に出るタイプだから、気を遣ってってワケでもないんだろう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 399人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
羊羽(プロフ) - ebi信号さん» 元気だった？珈琲店の彼（笑）そして振られる図が癪って（爆）いや、ｱﾚよりずっと美人なｲﾒｰｼﾞだから元ｶﾉ（←大概失礼）ﾜｸﾜｸが続くといいなー！ (2020年4月7日 8時) (
レス) id: 9e1708fadb (このIDを非表示/違反報告)
羊羽(プロフ) - はるさん» こんにちは！主人公、翔さん（登場人物）に変人変人！言われてますけど、気に入っていただけてよかったwww 引き続きはるさんに楽しんでもらえますように。 (2020年4月7日 8時) (レス) id: 9e1708fadb (このIDを非表示/違反報告)
ebi信号(プロフ) - 久しぶりに珈琲店で彼に会いに来たら、ｵﾌｨｽな世界発見！好きなんだよねぇ、ﾜｸﾜｸしちゃう♪当然ｴﾚﾅは3ecに変換！振られる図が癪だけど、ま、いっか。単純天然に振り回されてもらいましょ、ﾀﾞｰﾘﾝ♪(はぁと) (2020年4月7日 6時) (レス) id: 5da3552e51 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 羊羽さん、こんにちは！楽しく読ませて頂いています！この主人公ちゃんいいなぁ、凄い好き！ (2020年4月6日 17時) (レス) id: 6cd0f843d6 (このIDを非表示/違反報告)
羊羽(プロフ) - のりさん» 誉めてくれてｱﾘｶﾞﾄｳｺﾞｻﾞｲﾏｽ！誉めて伸びる子だから、私（笑）ｺﾛﾅのせいで期せずしてﾂｸをしょっちゅう開くはめになりました（暇）また1週間、のりさんが頑張れるように更新します（多分） (2020年4月6日 7時) (レス) id: 9e1708fadb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：羊羽
| 作成日時：2020年1月22日 9時
