薄荷キャンディー *2 ページ35
「久しぶりだねー、それにしても。」
「うん。」
「何年ぶりだろ？」
5年ぶりだよ。
心の中で俺は即答した。
「んーっと・・・、私が帰国時みんなと会って以来だから〜・・・5年？6年？え、怖。もうそんな経ってんの？！」
指折り数えた後、目を見開いてこっちを見た。それから苦笑い。
「そりゃ私たちも歳取るよねー。」
「ホントだよ(笑) もう40だぜ？信じられるか？ついこの前まで大学生してたつもりでいたのに、もう40。」
オレもAも、あと少し間があるけど。
って、一人また心の中で呟くと、
「私、まだ40になってないけどね？」
「俺もまだですぅ(笑)」
「そーじゃん、翔くんも早生まれだもんね。私たちまだちょっとだけ若いから！(笑)」
「そーそー。目クソ鼻クソだけどな(笑)」
「その記念すべきだと思う40直前に結婚発表とか、やるなー相変わらず。」
静かなバーの一角で、心地良く微かに流れてくるJAZZに乗せるように静かなトーンで笑うA。
「知らなかったわけじゃないだろ？」
「そうなんだけど、私直接関わりあるわけじゃないからさ？そっちのグループとは。遠巻きに流れてきた話聞いてただけだから、」
そう言ったあと、ほんの少し言葉が止んだ。
俺はその途切れた行間を見つめる。
「『あー、本当に本当だったんだー。』って、LINEニュース見てビックリしちゃった。」
見つめた行間は空気の中に消えた。
・・・・・消えたわけじゃなく、行間は元から無いか(苦笑)
「なに、LINEニュースで知ったの？」
「そうだよ。」
「マジで？」
「正式なのはね。ちょこちょこ話流れてきたけど、ホントに遠巻きにだからさ。まさか本当に彼女とは！って。」
「てっきり〇〇や△△から聞いてると思った。」
「うーん、そこまで密な連絡は取ってないからなー。私めんどくさがりだから、いろいろと結構疎遠(笑)」
〇〇と△△は、同じく初等部からの同級生で且つ共通の仲間。他にも共通の仲間はたくさんいるけど、確かにAはあの頃もドップリつるんでなかったし、社会に出てからは尚更な感じがする。
昔から所属コミュニティが学校外にも幾つかある人間だった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 221人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
羊羽(プロフ) - のりさん» 各々の脳内で素敵な展開をしてもらおうと…（超言い訳）え、なになに！どーなったの？！Sさんと彼女、どうなったの？！（笑） (2019年12月12日 13時) (
レス) id: 9e1708fadb (このIDを非表示/違反報告)
のり(プロフ) - 丸投げされたww TVで憧れてるだけだったのが彼のご学友通して知り合っちゃって？でも実は彼は…けど彼は…それでも彼は…なのに彼は… ｷﾞｬｰｰｰ！( ；∀；)彼女知らないのよ！ すみません、取り乱しました。ありきたりな妄想です☆ (2019年12月11日 20時) (レス) id: 18c83a81d5 (このIDを非表示/違反報告)
羊羽(プロフ) - ebi信号さん» 架空の世界がリアルの世界とたまに交点持つとビビります（笑）妄想が過ぎる、ってこと…？ (2019年11月25日 22時) (レス) id: 9e1708fadb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：羊羽
| 作成日時：2019年11月7日 9時
