Dear My Friend *2 ページ28
「・・・・・何だよ(苦笑)」
見続けてる視線に気付いたのか、こちらに振り向いた。
「ん？」
「何、って聞いてんの。」
「何でもないよ(笑)」
「ふーん(苦笑)」
そう言うとまた前に向き直って、TVを見る。
ごくありふれた景色。
でも、そこに彼が居るというだけで、愛おしく眩しい景色になる。
「――――――あ、分かった。」
唐突にまたこちらを向いて、私を手招きする。
ソファから降りて傍に行くと、手を引っ張られて彼の立て膝の間に座らされた。
そして、私の膝とお腹の間にさっきのクッションを挟んで、
「こーすりゃいいんじゃね？(笑)」
クッションと一緒に抱え込まれる。
「やっぱり、頭いーね。さすが慶應卒。」
少し体勢を変えて、彼の方に顔を向ける。
「関係ないから、ソレ(笑)」
ここのところ一段と多忙らしく、頬に吹き出物が一つ出来てる。
慢性的寝不足だもんね。
寝起きのまんまの、モシャモシャした頭を抱きしめたくなる。
そんなこと思ってると。
彼の唇が軽く触れて、離れた。
柔らかい顔つき。
その顔も、その顔越しに見える窓の外の景色も、きっと何年経っても忘れないな。
って、何となく思ったりする昼下がり。
相変わらずぼんやりと、未来は見えるようで見えないけど。
あんまり見ないようにしてるけど。
もしアナタが望むなら。
繋がっているからね。
手繰り寄せることがあるなら。
力になるからね。
私はずっとアナタの味方でいたいと思ってるからさ。
窓の外を見上げると、さっきの雲はまたくっついて。
二つ一緒に流れていく。
まだ。もう少し。
こうしててもいいよね。
Dear My Friend・完
Dear My Friend *あとがき→←Dear My Friend *1
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羊羽(プロフ) - のりさん» 各々の脳内で素敵な展開をしてもらおうと…（超言い訳）え、なになに！どーなったの？！Sさんと彼女、どうなったの？！（笑） (2019年12月12日 13時) (
レス) id: 9e1708fadb (このIDを非表示/違反報告)
のり(プロフ) - 丸投げされたww TVで憧れてるだけだったのが彼のご学友通して知り合っちゃって？でも実は彼は…けど彼は…それでも彼は…なのに彼は… ｷﾞｬｰｰｰ！( ；∀；)彼女知らないのよ！ すみません、取り乱しました。ありきたりな妄想です☆ (2019年12月11日 20時) (レス) id: 18c83a81d5 (このIDを非表示/違反報告)
羊羽(プロフ) - ebi信号さん» 架空の世界がリアルの世界とたまに交点持つとビビります（笑）妄想が過ぎる、ってこと…？ (2019年11月25日 22時) (レス) id: 9e1708fadb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羊羽
| 作成日時：2019年11月7日 9時
