☆36 ページ36
「――――Aさんのそれって、クセ？・・・・あれ？前にも訊いたっけ？」
「え？どれ？」
「耳朶触るの。よく触ってんじゃん。何か考え事してる時とか。」
――――よく見てるなぁ(苦笑)
「癖っていうか・・・・・」
でも、こんな話、あんまり面白いことじゃないと思うけど。
「言いたくないことだった？」
「いや、全然そんなことはないけど。そんな面白いものでもないかなーって(苦笑)」
「どんな話でも構わないけど？(笑)」
「・・・・・櫻井さんって、和也より年、上？」
「え？オレの年？そんな話？」
「いえ、そんな話じゃないけど(笑)」
「ニノの２コ上だよ。学年で言ったら。オレ、早生まれだけどね。」
「２コ上ですかぁ。」
「何で？」
「時々、言葉の端々にものすごい包容力あるから、この人いくつなんだろう？と思って(笑)」
「何、それ。おっさんくさいってこと？！」
「それ、曲解し過ぎ(笑)」
「(笑) んで、話の続き。」
「・・・・・何の話してましたっけ？」
「おいー(苦笑) 耳朶触るの、クセかって話。」
「あー・・・・・。」
「あ・・・・・もしかして、亡くなった旦那さんのこと、とか・・・・？」
「いえ・・・・・慧の方です。慧がよく私の耳朶触ってたから・・・・・何だか、つい(苦笑)」
「そっか・・・・・慧くんのクセなんだ。」
「癖というか、何かあったら私の耳朶触ってたんです(苦笑) 寝る時とか、手持無沙汰な時とか。」
「―――ごめん、思い出させてツラかったかな・・・・・」
「そんなんじゃないですよ(苦笑) 逆に、こんな話櫻井さんに聞かせてもなぁ、って思って・・・・・」
「どんな話でもいーよ。そんな気、遣うなって(笑)」
困ったように笑った後、
「でも、慧くんのクセでよかった、っつーか(苦笑)」
ってポソッて。
思わず櫻井さんの顔を見ると櫻井さんは、つ、と目線を逸らせて、鼻先を親指でこする。
照れて困った横顔が可愛くて。
所在無げな指先が愛おしくて。
櫻井さんの服を掴みたくなる。
その手に触れたくなる。
私は膝の上で、両の手を固く握りしめる。
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ポヨリン(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます！！！！コメントお待ちしております( ´ ▽ ` )ﾉ (2015年5月2日 8時) (
レス) id: faa9497605 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ポヨリンさん» おはようございます。ご無沙汰しております！いつも読んでくださり、且つコメントまでありがとうございます☆今コメ返は落ち着いて書いてるように見えますが、内心かなり舞い上がってます（笑）私もポヨリンさんのところへ行ってきます！！ (2015年5月2日 8時) (レス) id: 09e160969d (このIDを非表示/違反報告)
ポヨリン(プロフ) - ご無沙汰しております。ポヨリンです。今度はこの作品を読ませていただきます。まだまだ読み終えてないので読み終えたら感想書かせていただきますね！ (2015年5月2日 1時) (レス) id: faa9497605 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羊羽
| 作成日時：2015年3月13日 10時
