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秘密 ☆2 ページ12
夜も深くなった時間、タクシーを拾うところまで二人で歩く。
「誰かに見つかっちゃうかもよ？」
そう言いながらも、楽しそうな足取りで歩くA。
アナタ、浮かれてますがな(笑)
そのAの足取りに合わせるような、ふと、漏れ聴こえた鼻歌のメロディー。
それはちょうど今、自分が頭の中で歌ってた歌で。
何だろうなー、こういうシンクロって(笑)
小さな偶然に心が躍る。
多分、こいつはまだオレのこと、心許ない存在だと思ってるんだろうけど。
こいつが思ってる以上に、自分の中のAの存在はかなり大きくなってる。
どんどん大きくなるその存在に、少し戸惑いながらも嬉しくなってるオレがいて。
そんな風に思う自分に、また戸惑っちゃったりしてね(苦笑)
Aの頭をポンポンと叩いて、
「行きましょか。」
先を促す。
「うん。」
Aがそっと手を伸ばしてくる。
夜空に、二人を見下ろす星が流れる。
秘密・完
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作者名：羊羽
| 作成日時：2015年1月9日 10時
