黄色短編集 (ページ2)

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togeter, forever　　☆2 ページ2

「・・・・・付き合ってみようかな。」

次々ステージをクリアしていく、その画面に私も目を向けながら呟いた。

言って。

そんなヤツやめとけよ。って言って。

もっといいヤツいるから、考え直せ。って言って。

付き合うのはやめた方がいいんじゃねぇの？って言って。

オレはおまえとは付き合えないけど。
でも、誰か他のヤツのモノになるのはイヤなんだけど。

そんな手前勝手なことでもいいから、言って。

「・・・・・ふーん。ま、いいんじゃない？」

二宮の口から出た言葉は、あっけなく私の期待を打ちのめした。

「女子の恋愛ゴトの相談ってさー、」

まるでコントローラーを体の一部かのように操りながら続ける。

「相談してくる段階で、だいたい答え決まってんじゃん？背中押してもらいたいだけなんでしょ。」

何気なく言ってるけど。

吐き捨てるような気持ちで言ってるのが分かった。

自分の浅ましさと、強欲さと、惨めさを突きつけられた気がして。

下を向いた。

―――違う。ぜーんぜん違う。

私はあんな男と付き合いたいとか、爪の先ほども思ってないっての。

もっと言ったら、誰かと付き合いたいとか、彼氏が欲しいとか、これっぽっちも思ってないっての。

好きなのは。欲しいのは。

あんただけなの、二宮和也。

そういう言葉を全部飲み込んで、更に俯く。