☆《番外編》秘密【S.S盤】*2 ページ21
満ち足りた顔で、無防備な顔で寝てる彼の鼻を少しつまんでみる。
「――――んっ！・・・」
息苦しくなったのか、プイッと向きを変えた。
かわいー。
ムカつく(笑)
昨日も遅かったし、まだ寝かせてあげたいのはヤマヤマだけども。
そろそろ起こした方がいいのかなぁ。
寝顔を眺めながら逡巡していたら、パチッと目を開けてこちらを見た。
おっとビックリ。
目覚ましが鳴る前に起きた。
鼻つまんだりしたから？(苦笑)
「・・・・・・ぉはよ・・・・」
髪を掻きむしりながら起き上がる。
寝癖でボサボサの髪が、更にボサボサになった。
「おはよ。まだ目覚まし鳴らないから、もう少し寝ててもいいんじゃない？」
「・・・・・・ん・・・・」
ベッドの端に腰掛けてる私を、毛布を手繰り寄せるように胸元に引き寄せる。
「寝ぼけてる？」
「(笑)」
まだ少し眠そうな目をしながら、ゆっくり唇を触れ合わせる。
彼の背中に手を回そうとしたところで。
目覚まし時計がけたたましく鳴った。
そこから残り２つも時間差で鳴った。
狙ったようなタイミングに、笑うしかない(笑)
二人で目を合わせて笑いながら、目覚ましを止める。
寝不足で少し腫れぼったい瞼の目がどうしようもなく可愛く思える私は、完全にイカレてるな(笑)
寝癖の髪をクシャクシャして、瞼にキスして立ち上がる。
もう少ししたら、出かける支度しなきゃね。
またいつかの月曜日の夜に。
それは、二人だけの秘密。
秘密【S.S盤】・完
☆《番外編》秘密【S.S盤】*あとがき→←☆《番外編》秘密【S.S盤】*1
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作者名：羊羽
| 作成日時：2015年5月7日 0時
