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「A先生、ね。」
「ちょ！ニノ！手出さないでよ！」
「出さねーよ。オレ、カノジョいるし。」
「そのカノジョ、いい加減紹介してよ。見てみたいんだけどー、ニノのカノジョ。」
「やなこった。」
「えー、何でだよ〜。」
「オレは自分だけで愛でたいの。」
「うっわ、めっちゃムッツリ！(笑)」
「ほっとけ(笑)」
「松潤は？カノジョいんでしょ？」
そういえば前からの疑問だったんだよ。そこんとこ。
「何、その最初からの断定は。」
苦笑する松潤。
いやだってさ？
「イケメンだから。」
「何だ、その理由は(苦笑)」
「いるの？」
「うーん、微妙なとこだな(笑)」
「え、そーなの？うちのガッコ？」
うちの学校は、私立の共学なんだけど、男子部と女子部に分かれてて、校舎もご丁寧に分かれてる。
授業以外はごちゃ混ぜの、フツーの共学状態なんだけど。
体育も混合でやるし。
要は主要5科目以外は混合クラスなの。
3年になると進路別に振り分けられるから男女混合になるけど、大事なのは、修学旅行がある2年じゃんねー？
この松潤と生徒会長の翔ちゃんは、その男子部の中でも２大スターみたいなもんで、まーとにかく女子にすげー人気で。
イケメンだから分かるけどさ。
でもさぁ、けっこー性格キツイよ？この２人(苦笑)
教室一緒にならないと、そーいうとこ見えないもんなぁ。
・・・・Aセンセーも、翔ちゃんのこと見て、イケメンって思ってるのかなぁ。
「で、何。相葉氏はあの先生狙ってんの？(.ﾟーﾟ)」
「狙ってるって・・・・先生だよ？(苦笑)」
「違うの？(.ﾟーﾟ)」
「いーな、って思ってるけどさ、そりゃ。」
でも、先生だもん。
ないっしょ。
「先生っつっても、まだ大学出たてくらいだろ？あのヒト。(.ﾟーﾟ)」
「いや、そもそも先生はまずいだろ(苦笑)ﾉﾉ｀∀´ﾙ」
「つーか、オレのことなんだからほっといてよ。」
そーだよ。
どっちかって言うと、みんなまだA先生の良さ分かってないけどオレだけがソレ見つけたっていうような。
言ったら学校生活のイロドリ、みたいなものじゃん？
学校行くのが楽しみになる楽しみが見つかったって感じなだけだってば！
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作者名：羊羽
| 作成日時：2015年3月20日 11時
