アイコトバ Ⅰ (ページ42)

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えええええっ？！！

なんでっ？
なんでっっ？！
なんで分かるのっ？！！！

和也「ぷっ(笑)」

二宮くんは、見方によっちゃあ冷笑とも取れる笑い方して、

和也「先生、も少しウソとかポーカーフェイスとか学んだ方がいいと思うよ？」

口元にうすーく笑みを浮かべて、そう言った。

・・・・・何？この子も意地悪い系？

堂本先生、どーいう趣味してんの？？

和也「相葉もそんなタイプだしねぇ。2人揃ってとか最悪だね。」

櫻井くんと同じように、よく見える目をお持ちらしい。

言い方も辛辣。

和也「似た者同士ってヤツだね。苦労すっかもね(笑)」

でも笑った顔は、温かかった。

――――この子は私、苦手じゃないかも。

堂本「―――で。」

堂本先生が口を挟んだ。

堂本「相葉くんって子なのね、Aちゃんのカレシは。」

・・・・・。

堂本「私と同じ穴のムジナだったわけだ(笑)」

・・・・・そうです。その通りです。

何も言い返せずに、項垂れる私。

クスクスと笑う堂本先生。

和也「何かあったの？相葉と。」

二宮くんが言った。

A「・・・・・ううん。何にもないよ。」

コレは私が自分で考えて、自分で答え出さなきゃいけないことだしね。

もちろん櫻井くんのことは、最初から言うつもりなかったけど。

和也「―――Aは、」

って二宮くんが言ったので、『おい、名前を呼び捨て？！』って思うより先に、反射的に

A「何？」

って返事してしまった。

で、即座に『失敗！』と思って二宮くんを見たら。

何故か二宮くんは目をパチクリさせてた。

堂本「言うの忘れてたけど、Aちゃんと私、同じ名前なの(笑)」

堂本先生はまたクスクス笑って言った。

あ。

ああ。そっか。

二宮くんは、堂本先生のことを『A』って言ったのか。

和也「・・・・・紛らわし。」

二宮くんは、少しふて腐れた顔して横向いた。

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