アイコトバ Ⅰ (ページ17)

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「だって、想像できるもん。小学生の相葉くん(笑)」

うん。

きっと、今と同じように毎日キラキラの笑顔で過ごしてたんだろーな。

小学生男子にありがちな、バカげたこと言ってゲラゲラ笑って。

不思議なモノや出来事に興味津々で。

会ったこともない小学生の相葉くんを想像して、つい笑ってしまった。

「何？センセー。何がおかしいの？」

「ふふっ(笑)小学生の相葉くん、可愛いなぁと思って。」

「センセー、小学生のオレ見たことないじゃん(苦笑)」

「そーだよね(笑)」

でも、見えた気がしたの。小学生だった相葉くんが。

「・・・・・センセーは、どんな小学生だった？」

「私？」

「今と似てる？」

「えー、どうかなぁ？そんな大きく変わってない気がするけど(苦笑) 髪はもっと長かった。」

「その頃のセンセーにも会ってみたかったなぁ。」

「え。」

「オレが小1だと、センセーは何年生？」

「・・・・・中2？」

「えーっと、7つ上ってこと？」

「まぁ、そうなるね・・・・。」

途端に年の差を感じる。

・・・・・若いんだなぁ、この子たち。

改めて実感する。

「全然そんな気しないねー。」

――――え？

「7つ上とか、もっとすごい年上で話合わないって思ってたけど、全然そんなことないね(笑)」

相葉くんがジッと私を見る。

あんまりジッと見るものだから、困ってしまって目を逸らす。

「中学生のセンセーにも会いたかったなぁ。」

笑って、

「そしたらオレ、中学生のセンセーのこと好きになってた気がする(笑)」

・・・・・何でこの子は、照れも何もなく言葉に出すんだろ(苦笑)

「私が中学生の時、相葉くんはまだ小学生なんだけど(苦笑)」

「あ、そっか(笑)」

笑いながら。

「それなら、今会えたのでいいや。」

風が相葉くんの髪を揺らす。

「こーやってデートできるもんね。」

「デートじゃあないでしょ(苦笑)」