01 春 ページ1
空気が薄紅色に染まる。
満開のソメイヨシノが風に吹かれて、舞う。散っていく。
校門前の坂道で、その様子を見続けていた。
この桜の花びらはどこへ飛んで行くのだろう。
・
・
・
「A。」
背後から名前を呼ばれて、振り返る。
「なんだ。櫻井くんか。」
自転車に跨った櫻井くんがそこに居た。
「なんだ、って何だよ。」
「おはよう。何か用？」
「何してんの、おまえ。こんなとこで突っ立って。」
「何してる、って、別に何もしてないけど・・・・」
「遅刻すんぞ。」
「え？？・・あ！もうそんな時間？！やばっ。私、今日日直だ！」
「ボーっとしてんなぁ。」
そう言って笑うと櫻井くんはペダルに足を掛けて、そのまま自転車で校門を抜けて行った。
櫻井翔。
クラスメイト。
頭いいけど、ちょっとチャラい。
片耳ピアスとか。
茶髪とか。
まぁ、いいんだけど。
立ち漕ぎで体が左右に小さく揺れてる櫻井くんの茶髪が、小さくなって行くのを見送って。
(―――はっ！)
(遅刻する！！！)
桜並木が続く坂道を駆け上がる。
この坂、最後の傾斜がマジきついーっ(泣)
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羊羽(プロフ) - ともさん» 青担さんでしたか！これは申し訳ないことを…私もかつてそうだったので愛情はたんまりあるんですけど（笑）ｽﾋﾟﾝｵﾌ集の方はOさんまぁまぁいるので、是非どうぞ☆私の好きなOさんが結構います。 (2020年2月1日 18時) (
レス) id: 9e1708fadb (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 智くん担の私としては…智くんとハッピーエンドして欲しかったですが〜智くんがめちゃくちゃカッコイイ。あっさり別れを受け入れるところなんて智くんらしくて切なかったですが(￣▽￣;) (2020年2月1日 14時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羊羽
| 作成日時：2015年2月26日 11時
