天使なアノコ (ページ2)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:247 hit

#1 ページ2

貴｢これで…この島での仕事は終わりかな…。この島の花畑は綺麗でしたね…｣

そんな彼女の呑気なつぶやきが木霊する。

しかし、彼女の周りは1面の血の海であった。

彼女の名前はA・アイアンノーツ。
海軍少将である。

若くして少将という立ち位置に登りつめた彼女の力は計り知れず、少将という立場に留まっているのは上層部も彼女の使い方を未だよく分かっていないからなのである。

そんな彼女の通り名は【白翼】

彼女の慈愛のこもった言葉や行動は見るもの全てを魅了する。
優しき声で語りかければ皆が従い、慈愛を込めて触れれば誰もが安堵する。

しかし、天使と呼ばれる彼女の仕事は海兵。

本職は保育士でも修道女でもなく海賊の撲滅なのである。

彼女の美しい見た目と声に惑わされてその身を滅ぼした海賊は数しれないが、それでも罠にハマる海賊というのはいくらでもいるのである。

そんな彼女は今日も髪を潮風にたなびかせながら無法地帯を闊歩する

彼女にかかれば海賊などただの哀れな子でしかないのだ。

哀れな海賊は白翼の名も知らず彼女に声をかける。

そんな時彼女が彼らにかける言葉はただ1つ

｢＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿贖罪を望みますか？｣