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体をゆさゆさと揺られる感覚になんだなんだと脳が覚醒する。誰がいるわけでもないはずだから、この感覚は風かと勝手に処理して窓なんて開けていたっけ？とぼんやりと目は開けないままに考えた。
「起きてや〜」
ぽや〜っとそんな言葉が聞こえた気がする。まさか、前世の想いが強すぎて推しの幻聴が聞こえてくるだなんて。今日は早朝から起きて行動しなければならないような依頼なんてあったか？と布団から出たくなくて寝返りを打って、ズレた布団を自分でまたかけ直せば、揺れは収まって、その代わりずしっと重たい何かが乗ってきた。
そして、それを感じた瞬間、僕はさっきまでの考えが全く嘘かのように飛び起きた。いつも携帯している武器を服から取り出して………
取り出して？
『あれ？』
武器がない。いつも服の内側に隠してあるのに。何を取られても良いように何十種類も隠してあるのに。なぜ、ない。
「やっと起きた！A起きるの遅いねん。風呂入ってへんやろ？案内するから入ってきいや」
ん？
なぜ推しが目の前に居るんだ？
まさか、幻聴に留まらず幻覚までも見えるようになったのか？にしては、さっきのあの現実味のある重さはなんなんだ。
zm「まだ起きてへんの？」
おーい。と、目の前で手を振られ、あちらもあちらで？と首を傾げている。この幻覚とても精巧だな。
『あぁ！！！』
zm「ちょ、うるさっ」
普段出さないような声量に自分すらも驚く。が、それも一瞬で、推しが僕の口を抑えた。
zm「今何時やと思ってんねん〜もう皆寝てんねんぞ」
『え、え？推し…？な、なんで居るの…？』
ぐるりと部屋を見回せば見覚えのない部屋。全体的に灰色で纏められた生活感の全く無い部屋。僕の部屋では絶対にない。上品な机の上にはぎっしりと手入れの行き届いた武器達が載せられており、ただ、愛用している珍しい黒のナイフだけがない。あれは常に身につけている物だから無くすなんてないはずだ。
ああ。もしかしてこれは全て精巧な幻覚で、僕は同業者に捕らわれているのでは？
それだけがぽんと浮かんだ。それ以外は考えられない。となれば、まずはここから逃げ出さなければ！
そう思って僕は窓に足をかけ、大空へと羽ばたいた。
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ノレム - え、さ、最高ですね!?こんな事現実にあったら嬉しい....って思いますわ😭頑張ってください！応援してます😊 (2022年3月19日 18時) (
レス) id: 041a7bb755 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - ハクさん» いえいえ(*´∀｀*)ですよね笑こちらこそよろしくお願いします(？) (2021年4月11日 21時) (レス) id: 5459160ee1 (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - アリスさん» ありがとうございます！！siさんが居る小説は少ないですよね…まだまだ未熟者ですが、よろしくお願いします！ (2021年4月11日 18時) (レス) id: dcd2826455 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - ヤバいヤバいしんぺい神さんおる好きィィィ！！！() (2021年4月11日 0時) (レス) id: 5459160ee1 (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - あこさん» 一応、身長を元にした平均体重から、極端に減らしました…自分のリアルの友達にガリガリの奴が居たんで、その人を参考にさせてもらいました。あ、これ、こんなになった理由も過去に関係してるんで、多分、いつか明かされると思います！！ (2021年2月7日 13時) (レス) id: f1f7e72289 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハク | 作成日時：2020年10月18日 17時
