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例えば、捕まえに来た人らを返り討ちにして、半殺しのような状態で路地裏に放置したまま家に帰った場合、家の前に幹部様が鬼のような形相で立たれていることってあります？
「お前…」
少し肌寒いぐらいの風が、開けているドアからこちらに入ってくる。そろそろ閉めても良いだろうか？
「なんでしょう？」
昨日、あの子がやったことについては知らないフリをしよう。それで通るはず。通らなかったら、また後で考えよう。
「昨日、路地裏で何をしていた？」
分かっているくせに聞いてくるのは僕の推し。その無駄に良い顔面偏差値の暴力で僕を殺そうとしてくる。
「は、はは。何をしていたって、一般人の僕は普通の暮らしを送っていただけですよ？」
背中に冷や汗がたれる。額にも汗をかいていて、気付かれぬようにそっと拭った。何となく距離を取った方がいいような気がして、じりっと一歩右足を下げる。向かいに立っているゾム様が可笑しいように笑った。
「ははは！一般人？総統室で俺らをあんなにコテンパンにした奴が？ふざけるのも大概にしいや。なんなら、今すぐ総統命令でこの家孤立させてやってもええねんぞ」
家の孤立。それはマズイ。この地域での家の孤立すなわち社会的死。ある意味物理的死よりも精神的苦痛を感じるだろう。
これは、認めた方が楽か。
「路地裏で何をしていたか。これは、わざわざ僕に聞かなくても分かるのではないでしょうか？それこそ、監視カメラを見ているであろうロボロ様や、僕が返り討ちにしてしまったあの人らに聞けば良いように僕は思いますが」
あ、言ってしまった。言うつもりなかったのに。
「そやなぁ。けど、本人確認が大事やん？まあ、俺の部下返り討ちにしたっていう言質取れて良かったわぁ。これで、正式にアンタを城にお出迎え出来る。んじゃ、行こうか」
一歩右足を下げていたことにも気付かれていて、何も無かったかのようにぱしっと左手を掴まれた。そのまま、男性特有の強い力で僕を引き、律儀なのかなんなのか家の鍵を掛けるように真顔で催促してきた。
家の鍵を掛けると、そのままずんずんとゾム様は歩いていく。私の歩幅なんて気にすることも無く歩くもんだから、こちらは半ば引き摺られるようにしながら走るように歩く。日の昇っている間には見ることも無く、あまり見慣れていない景色も流れるように目の端を過ぎて行った。
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ノレム - え、さ、最高ですね!?こんな事現実にあったら嬉しい....って思いますわ😭頑張ってください！応援してます😊 (2022年3月19日 18時) (
レス) id: 041a7bb755 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - ハクさん» いえいえ(*´∀｀*)ですよね笑こちらこそよろしくお願いします(？) (2021年4月11日 21時) (レス) id: 5459160ee1 (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - アリスさん» ありがとうございます！！siさんが居る小説は少ないですよね…まだまだ未熟者ですが、よろしくお願いします！ (2021年4月11日 18時) (レス) id: dcd2826455 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - ヤバいヤバいしんぺい神さんおる好きィィィ！！！() (2021年4月11日 0時) (レス) id: 5459160ee1 (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - あこさん» 一応、身長を元にした平均体重から、極端に減らしました…自分のリアルの友達にガリガリの奴が居たんで、その人を参考にさせてもらいました。あ、これ、こんなになった理由も過去に関係してるんで、多分、いつか明かされると思います！！ (2021年2月7日 13時) (レス) id: f1f7e72289 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハク | 作成日時：2020年10月18日 17時
