【ジョジョの奇妙な冒険】殺人鬼と白雪姫

39.復活、本心 ページ44

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二日後。朝。
ぼくの甲斐甲斐しい世話もあり、Aは起き上がって、キッチンで朝食を作り始めた。とんとんとん。数日間まともなものを作っていなかったから、冷蔵庫にはそこそこに食材がたまっていた。リビングに響く小気味良い包丁の音。
「きみ、本当に大丈夫なのか」
「はい！復活です！吉良さん、ありがとうございました。すみません」
「良いよ。Aが元気なら良い」
危ないから、わざわざこっちを見て話さなくても良いのに。彼女はにっこりしながら、冷却シートをはがして捨てた。
雪のような色の肌には少しの赤みも戻ってきて、もう寝込むこともないだろうと思える。三日前のことなんか知らないみたいにけろっとして、元気そうに笑っている。
お腹が空いた。ここのところ、ぼくは珈琲を飲んだり、軽食的なものをつまんだりしているだけで、ちゃんとした食事をとっていなかった。じゅうう、何かを焼く音が耳に張り付いてきた。
「あっ、そう！あの、寝てた間、約束、しましたよね。手首貸しますって！」
「……フフ。ああ、あれ？本気だったのか」
そりゃあ覚えてはいるけれど、ほぼ意識混濁状態での約束なんて普通、果たそうと思うか？Aは変わっているな。ぼくが笑うと、彼女の頬がふくれる。いつもより顔色の良い彼女は、それだけでなく、表情も豊かになってるみたいだ。
「本気です！ごはん食べたら、どうぞわたしのお手手を……」
冗談めいた約束も、朝食の準備も、すべてが新しく感じられる朝。
ほんとうは、手と同じくらい好きなものがあるんだ。そう言ったら、きみはどう思うだろう。

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そろそろ完結させてえぜ
みじけえええ〜

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