story♪36 ページ36
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廉「ていうか、なんでここに･･･？
先生は？」
「先生は今会議。
私は、永瀬くんにプリント渡すために来たの。はい、これ」
渡したプリントを興味無さそうに受け取る永瀬くんの視線は
さっきから私に向いていて
さすがの私も、永瀬くんにそこまで見られると恥ずかしい。
「な、なに･･･？」
廉「･･･西野が優しい」
「なによそれ。
いつもが優しくないみたいな･･･」
廉「だって俺のこと、苦手やのに」
そりゃ、苦手だけど。
先生に頼まれたから。
･･･ううん。
たぶん、それだけじゃない。
「･･･お礼、ってことにしといて」
廉「お礼？
俺、なんかしたっけ？」
「合宿で、･･･迎えに来てくれたお礼」
相手は苦手な永瀬くんだったけど。
それでもあの状況で、助けに来てくれた永瀬くんは、私にとったら恩人みたいなもので。
割と本気で言ったのに、目の前の永瀬くんは小さく笑ってから、真面目な顔を作る。
廉「西野が困ってたら、俺はいつでも、どこでも助けに行くよ」
「･･････っ、だから、･･･それがチャラいんだってば」
廉「あは、そっか、悪い」
そうやって、真剣な瞳でカッコイイセリフ言ったり
かと思えば、照れたように笑ったり
そのぜんぶの表情が、優しくて、甘くて。
自分は恋人でも、
ましてや友だちといえるかも分からない微妙な関係なのに
その永瀬くんの瞳でぜんぶ、脳が勝手に勘違いしちゃいそうになる。
「･･････分かった、かも」
廉「え？なにが？」
「ううん、何でもない。
じゃあね、また明日」
廉「おん、また明日な！
プリントありがとう」
きっと、明日もサボる気の彼は
それでも、また明日と返してきて
ベッドの上から手を大きく振ってくる。
･
5月22日 晴れ
私は、永瀬くんのことずっと
チャラいから苦手なんだと思ってた
でも、たぶん
永瀬くんの距離感が怖いんだ
永瀬くんのペースに巻き込まれるのが怖い
だから永瀬くんを見ると自分の心の中の防御システムが無意識に働いて信号を出すんだ
この人は危険だって
これ以上近づいたら自分が自分じゃなくなるよって
じゃあ信号を無視したら？
永瀬くんにこれ以上踏み入ったら、
どうなるんだろう。
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さく(プロフ) - LuLuさん» LuLuさん、嬉しい言葉の数々ありがとうございます！！ お話を読み返していただけるなんて嬉しすぎます(TT) 最近亀更新続いちゃってますがぜひ更新した時は遊びに来てください♪ (2018年3月18日 0時) (
レス) id: 1dbc2e4e2d (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - めろさん» めろさん、初めまして(^^) ずっと前からなんてありがとうございます！嬉しいです！ この作品も愛してもらえるよう更新頑張りますのでよろしくお願いします♪ (2018年3月18日 0時) (レス) id: 1dbc2e4e2d (このIDを非表示/違反報告)
LuLu(プロフ) - さくさん！！わたしさくさんの作品がほんとにほんとに大好きです！！純粋にキュンとキュンします(＞＜) さくさんのお休みさてれた期間も、何度も何度も作品を読み返してずっと待ってました(笑) さくさんのペースでこれからも頑張ってください！ (2018年3月17日 6時) (レス) id: 2bd1670f20 (このIDを非表示/違反報告)
めろ(プロフ) - はじめまして、実はずっと前から作品読んでまして、、この作品どんなになるのかなってドキドキしてます(^o^)更新楽しみにしてます！ (2018年3月8日 22時) (レス) id: acc3eee29c (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - ちゃんこさん» ちゃんこさん、はじめまして(^^) その言葉が一番嬉しいです！！ これからも楽しんでもらえるように精一杯頑張ります。受験のこともありがとうございます！ (2018年2月17日 7時) (レス) id: 1dbc2e4e2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さく
| 作成日時：2018年2月9日 17時
