＊虹色レイン5~Sho.Ren~

story♪146 ページ10

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廉の言葉がなんとなく、引っかかる。




もうしばらくは･･･？


それってまるで、私と廉の関係に終わりが来る、みたいな･･･。






不安になって廉を見上げると、


廉の微笑みには、切なさが滲んでいたことに、やっと気づいた。






え。うそ、だよね･･･？









「廉･･･？」



廉「ん？」



「どこかに、･･･行っちゃうの？」



廉「俺はどこにも行かないよ。

ずっと、Aのそばにおる」








廉が言葉でそう言ってくれたのに･･･


素直に信じられないのはどうしてだろう。





初めて、廉が離れていくかもしれないって恐怖が、私を包み込んだ。









「私のせい？」



廉「ん？」



「私が、廉にずっと甘えて･･･情けないやつだから？

こんな女･･･嫌だよね」








廉がずっと愛を与えてくれてるのに、


私はまだ紫耀のことを気にして、100％で廉を見れてなくて


こんな優柔不断でどっちつかずの私に


廉が呆れてしまうのは、仕方ないことだ。






全部悪いのは、自分なんだから。



廉は数え切れないくらいの無償の優しさを



いつだってくれていたんだから。









廉「A･･･？たぶん、めっちゃ誤解してる」







廉の困ったような声も


今顔を見たら涙が出そうになるから、


俯くことしか出来ない。




ここで泣いたら･･･それこそ、ただのずるい女だ。








廉「A？」








思ったより近くで聞こえた、廉の声。





そのまま、ふわっと、優しく包まれる。






小さなゴンドラの中。



廉の大きな手が、私の背中に回って、



正面から抱きしめられていた。








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