＊虹色レイン5~Sho.Ren~

story♪144 ページ8

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紫耀と会話するのは久々で、


お互いどうしていいかわからない気まずさがあって


でも不思議と、嫌だとは思わなかった。









紫「･･･A、廉のこと好き？」








ふいにきた、紫耀の核心をつくような質問。



でもそれは、前みたいな苦しさとかは含まれてなくて、


本当に純粋に質問してる、そんな感じだった。









「･･･うん、好き、だよ。」



紫「そう、やんな」








なんで紫耀から離れていったくせに、そんなこと聞くの。




廉は紫耀と違って守ってくれるもん。



･･･私の、そばで。


私のことを、一番に考えてくれる。





何を考えてるかわからない紫耀なんかより。









紫「A」








紫耀に呼ばれて、ついくせで紫耀のほうを向いてしまった。




そこには、紫耀の柔らかな笑顔。



まるですべてを慈しむような、



紫耀らしい、笑顔だった。









紫「おまえと廉は何があっても大丈夫。

俺が守るから、ぜんぶ」









俺が守る･･･？


ぜんぶ？






最後の方の意味がよく理解出来なくて、首をかしげても


紫耀はそれ以上何かを言う気はないらしい。







そのとき、紫耀が注文してた料理がでてきて、


それと同時に「紫耀〜！」って可愛らしい声。








麻「遅いから心配しちゃったじゃん！」



紫「ごめんごめん。

料理出てくるの、待っててん。」








紫耀が麻友ちゃんに向けた笑顔。




･･･私って、性格悪いのかな。




どうしても、さっきの笑顔と比べると作り物っぽく見えるのは、


私の心が、麻友ちゃんに嫉妬してそう見えてるだけ？







紫耀はもうこっちを向かなかったけど、


麻友ちゃんはチラッと見て、･･･少し、睨まれた。









どうしても、さっきの



紫耀の笑顔に包まれた言葉が



心の片隅に引っかかっていた。









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