＊捨て猫、拾いました。~Sho.Ren~

story♪08 ページ9

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今日もひとりで、教室で廉の部活が終わるのを待つ。




暇だなーなんて机に寝そべってたら








「あ、長妻くん･･･」








教室に長妻くんが入ってきた。





私の声に長妻くんがこっちを見る。









「忘れ物？」



怜「あ、うん･･･タオル忘れて･･･」








よく考えれば初めてしゃべる。


いきなり、すぎたかな？








「えっと、私同じクラスの･･･」



怜「重岡Aちゃん･･･でしょ？」








ふわっと笑った長妻くんの爽やかさは


やっぱりどこか廉と似てる。









「知ってたの？」



怜「うん、同じクラスだもん。

永瀬と仲良いよね？」



「仲良いっていうか、ただの幼馴染みだけどね」






そういうと、驚いたように目を丸くした。








怜「ただの･･･？」



「うん。」



怜「付き合ってないの？」



「私が廉と？それはない。」



怜「へえ〜」







今の会話のどこで、長妻くんの心に引っかかったのかはわからない。



長妻くんは面白そうに、私の座ってる机の前の椅子にこっちを向いて座った。









怜「じゃあ彼氏は？」



「いないよ」



怜「好きな人？」



「うーん、いないなぁ」



怜「じゃあ将来は？結婚したいとか？」



「んー･･･」







そんなこと、考えたこともなかったなぁ。





『おまえと結婚したいやつなんておらんやろ』




廉のそんな声がどこかから聞こえた気がして

ふふって笑っちゃったら、目の前の長妻くんが不思議そうな顔をする。









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