story♪13 ページ28
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紫「なに？そんな俺の顔じーっとみて
お金とるで？」
意地悪そうに笑う顔も
今は安心する。
紫耀はずるい。
紫「おい、大丈夫？しんどい？」
何も言い返さない私を見て、
今度はあからさまに心配そうな顔。
紫耀は私の涙のストッパーを崩壊させる。
でもどれだけ紫耀の前で泣いても
紫耀は笑いもしなければ呆れもしない
真剣な顔で、私を見てくれてるだけだった。
紫「そんなとこおったら風邪ひく。
とりあえず、座って」
私の袖を引っ張ってソファに座らせてくれる。
自分も1個分空間を開けた隣に黙って座ってくれてる。
この紫耀の強引じゃない、優しさが好きだ。
紫「どうしたん？」
「･･････」
紫「言ってみ？
おれ、猫やで？おまえの。」
猫なんかじゃない。
紫耀は、紫耀だよ。
私の、大切な人だよ。
「あのね、幼稚園の子が、引っ越しちゃうって」
紫「おん」
「お手紙くれてね、それが可愛くてね･･･」
紫「･･･」
「･･･それだけ、だよ。」
紫「そっか。」
紫耀はよしよしと私の頭を撫でてくれる。
いつも見てる、紫耀の大きな手のひらを
今は私が独り占めしてる。
一定のリズムが心地いい。
「･･･呆れてる？」
紫「ん？」
「･･･これじゃ、どっちが子どもか、わかんない。」
紫「呆れてへん。
････いいよ」
「え、なんて？」
最後の方が聞こえなくて聞き返すと
紫耀の手のひらは離れてった。
あ、そっぽむいた。
紫「･･･可愛ええよ、って。
その、泣いてるAが･･･」
「絶対うそ･･･」
紫「嘘ちゃうって。
そうやって素直に寂しがってるのとか、めっちゃ･･･」
「めっちゃ？」
紫「やっぱ･･･なんもない」
なんか変だ、今日の紫耀。
いつもと違う。
紫耀っていうか、私たちの雰囲気が。
いつもよりも甘い。
紫「あー、ごはん･･･食べる？」
「んん、まだいい。」
紫「そか。･･･もうちょっと、このまま？」
「うん。」
隣に感じる紫耀が
近くて、でも遠くて
もっと紫耀の近くに行きたいって
初めて、思った瞬間だった。
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永瀬ねね(プロフ) - 紫耀くんのお話大好きです！ ああいう感じのお話が、好きでこのお話呼んでまた感動しました！！ これからも面白い話期待してます！！ (2017年1月26日 0時) (
レス) id: 47fa9a8183 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶オレ - 初コメです！！どっちもやばかったんですけど、特に平野が！！ほんまに、感動して泣きました、、！めっちゃよかったです！新作楽しみにしてます♪ (2017年1月11日 22時) (レス) id: 4f02bca497 (このIDを非表示/違反報告)
蒼緒 - 感動しました…。これからも、頑張ってください！新作、楽しみにしてます！ (2017年1月10日 0時) (レス) id: 88f00b7633 (このIDを非表示/違反報告)
美夢蘭(プロフ) - とっても面白かったです！毎回更新楽しみで占ツク開けるときはいつもこの小説がないか確認してました！！新作も読まさせて頂きます！！ (2017年1月8日 23時) (レス) id: 6f60b093ac (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - 平野まいめろさん» 良かったです！！(^^) 平野まいめろさんのコメントを見て思いついたのでこちらこそありがとうございました＼(^o^)／ (2017年1月1日 17時) (レス) id: 0c481e0e8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さく
| 作成日時：2016年12月9日 1時
