＊捨て猫、拾いました。~Sho.Ren~

story♪12 ページ27

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紫耀がきてから数日たった。






紫耀との距離は居心地良くて


お互い、何も気を遣わないからそれが自然体の自分でいれて楽。







一緒に紫耀の身の回りのものを買いにスーパーへでかけた時も、店員さんに


「いいですね、若者夫婦」


なんて言われて


店員さんが行ってしまったあと2人で顔を見合わせて大爆笑。






「紫耀と私が･･･ぷっ、ないない！」



紫「ないわ〜おもろい」








紫耀のこと、男って認識してないのかって言われれば、嘘になる。




だけど、紫耀はカッコイイから。



だから、稀に見るイケメンに時々、ドキドキしてしまうだけ。




それだけだと、信じて疑わなかった。









紫耀はいつでも優しいベールのように包んでくれる。



どこか依存してしまいそうな、そんな温かさがある。








･･･だからかな。





こんな悲しい帰り道にも、


紫耀の笑顔を思い出してしまうのは。








幼稚園の園児が1人、引越しすることになった。



その子が最後にって私に、下手くそな文字の手紙をくれた。



それを見た瞬間、涙が止まらなくて


こんなよくあることに、いちいち感傷的になる自分は、先生に向いているのかな、なんて。









私の家の前。








だめだ、こんな暗い顔してたら。


心配させちゃう。





や、紫耀だったら心配なんてしないかな？









「･･･ただいま」



紫「おかえり」








いつも通り、紫耀のえがお。






いつから･･･これが当たり前になった？









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