＊捨て猫、拾いました。~Sho.Ren~

story♪09 ページ24

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紫耀と向かい合って食べる朝ごはんは



心があったかくなった。




眠そうに、でも美味しそうに私の作ったご飯を食べる紫耀。



寝癖のついた無防備な、さらさらの髪の毛が可愛い。





なんか、本当にペットみたい。


癒される。






紫「あのさ、掃除とか、してもいい？」



「あ、ごめん。散らかってるよね」



紫「や、ちゃうくて･･･

そのうちバイトは見つけるけど、それまで居るだけっていうのも居心地悪いやん。

少しでもなにかしたくて、さ。」








そこは紫耀の優しさに甘えちゃおう。



お願いしますと頭を下げると、うんって頷いた。



ちょうど食べ終わって立ち上がる。


お皿を持っていこうとすると俺がやっとくってお皿を持たれた。








なんか･･･いいかも。これ。








「じゃあ戸締りよろしく。

帰りは6時くらいになると思う」



紫「おん、きーつけて。

バニラの食事も任せといて」



「うん、じゃあいってきます」



紫「いってらっしゃーい」








なんかこれ、なんかこれ




･････こんな生活も、ありかもしれない。



むしろ･･･うん。楽しい、かも。







気づけばいつもの通勤路、


いつもよりも足取りは軽かった。









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