＊捨て猫、拾いました。~Sho.Ren~

story♪12 ページ13

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Ren side



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『ずっと、私のそばにいてくれる？』









なんやねん･･･、さっきの。




保健室のベッドで寝てるAの前髪を撫でてやると

んっ･･･って声を漏らすA。






･･････あほ。









大「あれ？廉さんやん」








急にドアが開いて、大吾が入ってきた。







廉「サボりか？悪いやつ」



大「おまえもやん」



廉「俺は違いますー

大事な幼馴染みの付き添いですー」








大吾が俺の隣に椅子を持ってきて座る。








大「Aちゃんもおったんや」



廉「倒れてもうてさ、ほんまアホ」



大「そんな優しすぎる顔で言われてもな〜」









俺そんな顔してた？




けっこう周りには俺の気持ち気づかれんのになぁ


当の本人はまぁ、これやから。









大「まだ幼馴染みやってんの？」



廉「なに言ってんねん。

俺とAはこれからもずっと幼馴染みや」



大「そういう意味やなくて。

･･･まだ、想い伝えてへんの？」









Aが寝返りをうって、

パタッと手だけが布団から出る。






それを布団の中に入れてやる。









廉「俺さ、別にいいねん。

男に見られてなかろうが警戒心ゼロで安心感いっぱいだろーが。

隣にいられたらそれでいい。

Aに迫って逆に怯えられるんなら･･･そんな俺なんて消えればいい。」









Aはさ、よく言うねん。


廉の隣は安心する。居心地いいって。



やのに俺が急に告白したりしたらさ、

純粋なこいつはきっと戸惑うやろ？



そんなの嫌やねん。


Aを困らせたりしたくないし、

信頼出来るって言ってくれる俺の存在を消すわけにはいかない。









大「世界で一番、お人好しやな」



廉「そうか？普通やろ。

Aが自然と俺のこと好きになって

俺とそういう関係になりたいって思うまで、

俺は待つよ」



大「やっぱ廉さん、かっこいいわ」



廉「おん、知ってる」









大吾がすーすー寝てるAに視線を向けるから


つられるように俺もAの寝顔を見つめる。






･･･ほんま可愛い。


俺の天使。









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