あなたじゃないと。3 (ページ7)

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6買い出し組ページ7

田中side

田･西「「パー出しゃよかった。」」

パッと隣を見ると、俺と同じ言葉を同じ顔で同じ気持ちで言うノヤっさん。

ジャンケンの結果、

俺、ノヤっさん、スガさん、月島、大地さんの5人が手伝いをすることに。

そのあと、ジャンケンで勝った人がAさんと料理をするということになり、

みんながグーをだすなか月島一人がパーをだし一人勝ち。

後悔だけが募る。

重く長いため息が出た。

澤「いつまで落ち込んでんだ、ったく。じゃあ、田中と西谷は卵と牛乳............牛乳だけ持ってきて。」

田･西「「なんで卵やめたんすか。」」

澤「絶対割るだろ、お前ら。」

ニコっと笑う大地さん。

でも優しさは微塵も感じない。

お願いだから何もやらかすな、という強い思いだけが伝わる。

菅「田中、西谷、卵なんかよりもっと重要なやつあるぞ。」

ニヤリと笑って俺たちにスマホを見せてくる。

画面にはAさんからのメッセージ。

『潔子、りんごジュースがいいって！私はミルクティーがいい！あとはみんなに任せる。』

ダンっと床を蹴り、ジュースのコーナーへ二人でダッシュする。

西「龍、これはチャンスだ！」

田「あぁ、わかってるぜノヤっさん！なんせ俺たちが選んだジュースがAさんと潔子さんのお口にいくんだからな！」

田･西「「うぉぉぉぉおおおお！」」

澤「ってな感じで、買ってきました...............。」

心底疲れたというゲッソリ顔でAさんに食材を差し出した。

「ありがとー！たくさん買ってきたね。...............ところで龍と夕はなにをやらかしたの？」

そろりそろりとリビングから出ようとしていた俺達の背中へAさんの声が突き刺さる。

大地さんみたいとこあるよな。

田「ジュース選んだだけですよ！」

西「ご所望のりんごジュースとミルクティー買ってきました！」

澤「店内で走って商品崩したことは報告しなくていいのか？」

ふふふと黒い笑顔を浮かべる大地さん。

でもそれよりも真っ黒な笑顔を浮かべるAさん。

たらりと冷や汗が出た。

いったいどんな罰が...............。

「二人にはあとで料理のお手伝いもしてもらいます。」

ご褒美だった。