あなたじゃないと。3

誓いの言葉を ページ47

「Aーー！………っ、ぐずっ……ずびっ…。」


「ちょっと徹、そんなに泣かないでよ。」


「そうだ、黙れクソ川。」


「「Aーーーーー!!!!」」


「こっちの二人もうるさいんですけど。てか、金田一が緊張でガチガチです。」


「なんで？！」









「うぁぁぁーー!!Aー！」


「クロ、いい加減泣き止んでよ。」


「そうだぞ、黒尾。めでたい日なんだから笑え、ほら！」


「とか言う木兎さんも泣きすぎて目腫れてますけどね。」









「いいか、龍。絶対にブーケを取るんだぞ！」


「分かってるぜ、ノヤっさん。それを持って潔子さんに言うんだろ。」


「「次は俺たちの番ですね!!」」


「あなた達とは結婚しないから。ていうか、ブーケ取るのは女性だから。」


「「はぅあっ!!!!」」


「あれー？影山、緊張してんの？ダッセェー!!」


「うるせぇ、日向ボゲェ!!は、初めてなんだよ、結婚式に呼ばれるのなんか。」


「とかいう日向も、ボタンかけ間違えてるけどな。」


「ツッキー！Aさん、綺麗だろうね！」


「当たり前でしょ。僕が惚れた人なんだから。」









扉が開き、真っ赤なバージンロードの上を真っ白なドレスを着たAが父親と腕を組み、ゆっくりと歩く。


その姿は誰もが息をのむほど綺麗で。





神父の前で肩を並べたふたりは、目を合わせて小さく笑う。






「あなたは、幸せな時も、困難な時も、」






＿＿＿＿＿＿＿＿君とじゃないと。






「富める時も、貧しき時も、」






＿＿＿＿＿＿＿＿あなたじゃないと。






「病める時も、健やかなる時も、」






＿＿＿＿＿＿＿＿二人じゃないと。






「死がふたりを分かつまで愛し、慈しみ、貞操を守ることをここに誓いますか？」





菅「誓います。」

「誓います。」









これからも、ずっとあなたの隣で。

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