44雪降る日 ページ45
菅原side
Aがいなくなって時は過ぎ、
気づけば冬になっていた。
また寒くなったな、なんて思いながら窓の外を見ると雪が降っていた。
持っていたペンをスラスラとはしらせる。
《○月○日
今日は雪が降ったよ。
風邪をひいていないか心配です。
________早く帰っておいで。》
Aと離れて生活したときに見つけたAの日記。
Aがいなくなってからは、俺が日記を書いていた。
こんなの、日記なんて言わないか。
苦笑いをこぼしてパタンと日記を閉じた。
目を閉じれば、あの日のAが浮かんでくる。
声も、
ぬくもりも、
笑顔も、
全部が鮮明に思い出されて。
菅「…………………会いてぇよ。」
ピンポーン
突如鳴ったインターホンに肩がはねる。
こみ上げてきていたものを慌てて拭い、玄関のドアを開ける。
あぁ、またこみ上げてきた。
今度は溢れ出してしまいそう。
待ってたよ、ずっと。
「ただいま、孝支。」
695人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
びじゅ - このお話に出会えて良かったです (2019年7月24日 18時) (レス) id: 29491d0de8 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 奏 - とても素敵な物語でした。ありがとうございました (2018年11月21日 17時) (レス) id: 4558ce44e2 (このIDを非表示/違反報告)
いちごって美味しいよね - 最高でしたぁぁぁ!!! (2018年9月13日 0時) (レス) id: 9e74247a01 (このIDを非表示/違反報告)
ミーシャ アルグ - 面白かったです!最高(・∀・)イイ!! (2017年1月1日 11時) (レス) id: a8d11639cf (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ - すごい感動しました…!その才能、分けてほしいです!! (2016年10月19日 2時) (レス) id: f6717c82fd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:らるこ | 作成日時:2014年10月15日 23時