32立ちつくしたままの ページ33
『烏野と練習試合することになった』
そう徹に告げられて、あっという間に練習試合当日。
及「大丈夫？」
心配そうに私の顔を覗き込む。
彼の瞳に映る私は笑っている。
うん、大丈夫、笑えてる。
ドクンドクンといつもより数倍速く、心臓が脈を打つ。
「「お願いしアース!!!!!!!!」」
大きな声とともに真っ黒な集団が体育館に入ってくる。
日「あ、Aさん！！」
田･西「Aさん、今日もお美しいですぅぅぅううう！」
みんなが私に気づいて手を振ってくれた。
相変わらずだなぁなんて思いながら手を振り返す。
ふと、優しく笑う彼と目が合った。
ぐっと唇を噛み締める。
気を抜いたら、はらりと落ちてしまいそうになる雫。
久しぶり、孝支。
会いたかった、
会いたくてたまらなかった。
今すぐ走り出して抱きついてしまいたい衝動に駆られる。
なのに足は動かない、動けない、動いちゃいけない。
ひとつ、背筋がゾクッとするような視線を感じた。
きっと今の私を見て楽しそうに笑っているんでしょう？
婚約者サマ。
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びじゅ - このお話に出会えて良かったです (2019年7月24日 18時) (
レス) id: 29491d0de8 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 奏 - とても素敵な物語でした。ありがとうございました (2018年11月21日 17時) (レス) id: 4558ce44e2 (このIDを非表示/違反報告)
いちごって美味しいよね - 最高でしたぁぁぁ！！！ (2018年9月13日 0時) (レス) id: 9e74247a01 (このIDを非表示/違反報告)
ミーシャ アルグ - 面白かったです！最高(・∀・)ｲｲ!! (2017年1月1日 11時) (レス) id: a8d11639cf (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ - すごい感動しました…！その才能、分けてほしいです！！ (2016年10月19日 2時) (レス) id: f6717c82fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らるこ
| 作成日時：2014年10月15日 23時
