あなたじゃないと。3 (ページ16)

今日:21 hit、昨日:4 hit、合計:299,645 hit

15幸せな罰ゲームページ16

向こうのチームがヒソヒソと話始める。

こっちはどんなことを言われるのかヒヤヒヤだ。

決まったのか4人が振り向いてにやっと笑う。

国「まず金田一。」

金「俺から？！」

国「3日間、あだ名らっきょな。」

どんな願いごとだよ。

いいのか、悪いのかよく分からない。

でも、金田一には苦痛なのだろう。

両手で顔を覆い、落ち込んでいた。

花「つぎ、まっつん。」

松「俺もあだ名か？」

花「みんなに、ジュース奢って。」

松「なんか俺しょぼくね？」

そこは喜んどくところだよ、まっつん。

Mなのか、Mなのかまっつん。

芹「次、徹ね。」

及「うん、なになに？ちゅーしてとか？」

芹「女の子といちゃついてたら全裸でバレーね。」

及「なんで俺だけこんなひどいの？！」

歩奈ちゃんの顔がマジだ。

楽しんでるけど、殺気も感じる。

徹、さよなら。

岩「最後はAだな。」

「ななななんでしょう。」

ごくりと生唾を飲む。

あだ名か？奢りか？全裸か？

岩「結婚式にみんな呼ぶこと。」

「………………へ？」

それが、お願いごと？

みんなが優しく私を見る。

なにそれなにそれなにそれ。

「それじゃあ、罰ゲームになんないよ。」

こんなとこで、泣かされると思わなかった。

じわじわとみんなの顔が歪んで見えなくなる。

花「ちゃんと呼べよー？」

徹「一緒にバージンロード歩いてあげよっか？」

「徹以外はみんな呼ぶっ…………！」

及「だから、なんで俺だけ？！」

優しい笑い声が辺りを包む。

絶対絶対呼ぶからね。

心の中で静かに誓った。