あなたじゃないと。3 (ページ15)

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じりじりと距離をつめる彼の視線を背中で痛いくらいに感じる。

毎回毎回、諦めないななんて思いながら誘ってくれることが嬉しい。

でも、毎回毎回断ることが申し訳なかった。

だから、今日ぐらいは、

花「A！きょ」

「マッキー、遊び行こっか！みんなで！」

私から誘ってみよう。

驚きのあまり目を見開き固まってしまった。

花「え？ほんとに？」

「うん、ほんと。」

花「ほんとのほんと？」

「ほんとのほんと。」

聞いたかみんな!!と満面の笑顔を見せる。

岩「真っ直ぐ家に帰りたいんじゃないのか？」

「今日からプチ合宿なんだって。」

そういえばなるほどと手を叩いた。

「で、どこ行こうか。」

そう言うと、待ってましたと言わんばかりに目を輝かせてマッキーが振り向く。

花「俺、行きたいところあるんだよね。」

芹「マッキーすごい！」

花「でしょ！いえーい！」

パチンと手を合わせハイタッチをする二人を睨む。

少し顔を上げると見えるモニターには“ストライク!!”という文字がチカチカと光っている。

そう、私達はボーリングに来ていた。

岩「おいおいこのままだと勝っちまうぞー。いいのかー、いうこときいてもらうぞー。」

ニタニタと笑う岩ちゃんのスコアも、ストライクの記号がたくさんある。

ただやるのはつまらないという、徹の提案により、

マッキー、岩ちゃん、国見ちゃん、歩奈ちゃん、

まっつん、徹、金田一、私の2チームに分かれて、

負けたら勝ったチームの言うことを聞くという条件でゲームが始まった。

が、向こうが強すぎたのか、私達が弱すぎたのか。

私たちのチームが惨敗。

花「じゃあ、約束通り言うこと聞いてもらいましょうか。」