検索窓
今日:3 hit、昨日:4 hit、合計:299,627 hit

10キッチンの秘密 ページ11

「大丈夫だよ、もう少しで終わるし。」


菅「二人の方が早く終わるでしょ?」


「じゃあ、....お願いします。」




黙々とお皿を拭いて棚に戻す。


二人でやると本当に早くてあっという間に終わった。



「もう終わっちゃった!ありがとね、こう.......。」







ギュッと孝支の腕が私に回る。



ふわっと孝支の匂いがした。






「どうしたの、甘えん坊さん。」


菅「甘えたくもなりますよ。」




あれ?なんか拗ねてる?



なにかしちゃったかな?




「.........怒ってる?」




菅「べつにー。............ちょっとムカついただけ。」



「ムカついたって......!!!!」




孝支が少し腕に力を込めた。






菅「今日はAと一緒にいていちゃつきたかったのに、



みんながきて二人でいる時間はないし、月島とAが二人でいるし、あげく、月島の手掴んじゃってるし。



そりゃムカつきますよ。」






ヤケドしちゃったときのことか。


ってそれって、




「............ヤキモチ?」




菅「.......妬くにきまってんじゃん。」




少し弱々しい声が聞こえた。


申し訳ないなって気持ちとともに、嬉しいという感情がでてくる。


ニヤける顔をおさえるように小さく唇を噛み締めた。





謝ろうとして体を離そうとした時、孝支がさらに力を込める。


あれれれれ、動けないなぁ。






「孝支、力緩めて。」


菅「なんで。」


「謝りたいから。」


菅「そのままでも言えるでしょ。」


「謝るときは目を見なきゃダメでしょ。」


菅「今、顔見られたくない。」





え?



首を回し、孝支の方へ顔を向ける。



顔は見えないけれど、耳は見えた。





真っ赤な耳。





「耳真っ赤。かわいい。」



そう言うと、バッと孝支が顔をあげた。




菅「もう無理、限界。」




唇に暖かいものが触れた。





「こここここ孝支?!みんないるんだよ?!」



菅「静かにしてればバレないよ。」





ニヤッとした笑顔が妙に色っぽくて。




後ずさりしてみるも、壁に追いやられてしまった。




熱っぽい視線が絡み合う。






そして降ってくる、たくさんのキス。




「......っ......んっ...こう......し。」



菅「しーっ。バレちゃうよ?」




パッと唇が離されて一気に酸素を吸う。



最後にちゅっと触れるだけのキスをして振り向きざまにこう言った。














菅「続きはみんなが帰ったらね。」

11照れ屋さん→←9お手伝いさん



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (680 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
695人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー , 菅原孝支
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

びじゅ - このお話に出会えて良かったです (2019年7月24日 18時) (レス) id: 29491d0de8 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 奏 - とても素敵な物語でした。ありがとうございました (2018年11月21日 17時) (レス) id: 4558ce44e2 (このIDを非表示/違反報告)
いちごって美味しいよね - 最高でしたぁぁぁ!!! (2018年9月13日 0時) (レス) id: 9e74247a01 (このIDを非表示/違反報告)
ミーシャ アルグ - 面白かったです!最高(・∀・)イイ!! (2017年1月1日 11時) (レス) id: a8d11639cf (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ - すごい感動しました…!その才能、分けてほしいです!! (2016年10月19日 2時) (レス) id: f6717c82fd (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:らるこ | 作成日時:2014年10月15日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。