隣にいたのは君でした。２【澤村大地】

041室:言えない想い ページ6

菅「やっぱりギャラリーなんだな、Aは。」







３対３のミニゲーム、




田中のスパイクで点が入り、



得点板をめくる。









澤「危ないからな。」








日向がレシーブミス。





レシーブ鍛えてやらないとな、


西谷は…………教えるのが下手だからなぁ。







ぺらり、スガが得点板をめくる。












菅「本当は近くで見ててほしいくせに。」



澤「アイツの安全が一番だろ。」



菅「見ててほしいことは否定しないんだな。」











いまさらだろ。







そう言い返すと、




愉快そうに笑った。



















スガの言う通り、




近くで見ててほしい。











あわよくば、


マネージャーとかやってくれたらな、


なんて思う。

















でも、


アイツを危険な目に遭わせるのは御免だ。













もし、なにかあったら。












いつだって、この嫌な考えがつきまとう。


















チラリ、ギャラリーを見ると、





Aの姿がない。

















不思議に思ったとき、




休憩の笛がなる。

















ちょうどいい、探しに行こう。









そう思って扉に足を進めたとき、




Aはあっさり見つかった。


















「お、お疲れ様です。」













ドリンクのカゴを持って。

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