隣にいたのは君でした。２【澤村大地】

040室:ギャラリー ページ5

ギャラリーで1人、


上からみんなの練習を眺める。









やっぱり、






みんな一生懸命で、


汗だくで、


キラキラしてて、









すごくかっこいい。














だからこそ、もっと近くで見たいけれど、



きっと大地は許してくれないだろうなぁ。













流れ球がきたら危ない。





そう言われて、


練習を見るのはずっとここ。










心配してくれてるのがわかるからやだなんて言えないし、




実際、流れ球があたって倒れたら………












そう考えると、



大地の言う通りにするのが一番。



















本当はマネージャーをやりたい。



みんなを支えたい。



一緒にいたい。













私の気持ちを言ったら、



優しい大地のことだ。






マネージャーをやらせてくれるだろう。













でも、言わないって決めたんだ。












きっと迷惑になるから。




支えるんじゃなくて、


支えられてしまうだろうから。


















そんなことを考えていると、


視界の隅に綺麗な黒髪。



















清水「A、ちょっといいかな？」

041室:言えない想い→←039室:弟

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す