隣にいたのは君でした。２【澤村大地】

049室:火に油 ページ14

「「ありがとうございました!!」」







すべての試合が終わり、



白と黒の列が互いに頭を下げる。










結果としては、



勝ったり負けたりだったけれど、

烏野がおされている印象が強かった。






さすが県ベスト4。












及「Aちゃーーーーん！見ててくれた?!」


「うん、見てたよ。さすが主将って感じだった！」









特にサーブ！








そう言うと、


嬉しそうに目を細める。









本当、コートに入ると別人みたいに変わるなぁ。














なんてのんきに考えてる場合じゃなかった。







ぬっと私にかかる黒い影。



そうだ、忘れてた…………。











澤「うちのマネージャーにあまりちょっかい出さないでもらえるかな。」











怖い。


笑顔が怖い。










及「ちょっかいじゃないよ。」
















そんな大地を知ってか知らずか、











徹くんの口から出た言葉は、



火に油を注ぐものだった。














及「どこに遊びに行こうかって話にきたんだよ。」

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