隣にいたのは君でした。２【澤村大地】

037室:久しぶり ページ2

久しぶりの制服、


久しぶりの通学路、


久しぶりの校舎、









すべてが久しぶりで、


心が躍る。

















隣では、





朝練を休んでまで一緒に登校してくれた大地が



呆れたように笑っている。












一人で大丈夫って言ったのに、








転んだらどうするんだとか、


迷ったらどうするんだとか、











まるでお父さん。




















「ありがとね、大地。」











なにがだ？





なんてとぼけるけれど、


耳が少し赤くなってて、







可愛いな、なんて。


































澤「緊張するか？」


「す、少し………。」


澤「ぷっ………顔変だぞ。」


「女の子に向かってソレ言う?!」














小さく深呼吸をして、



ドアをあけた。

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