関係者恋愛 (ページ42)

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素直ページ42

玲於「ねえまたご飯作って」

A「えっ…？」

突然そんな事を言われたことにびっくりして
手を止めて見上げてしまった…

玲於「そんな驚く？笑」

A「いや…あの、ごめんなさい」

玲於「すぐ謝んないのー笑」

最近、佐野さんは私にもメンバーに見せるような笑顔を向けてくれる。

受け入れてもらったみたいで嬉しい思いもありつつ
未だ慣れてなくて戸惑ってしまう…

自分の動揺を抑えようと
ネクタイを手にとって佐野さんに渡す。

A「これお願いします」

玲於「………やって」

A「え？」

玲於「Aがやって」

A「えっ…いや、出来ますよね…？」

玲於「俺結ぶのうまくねーの。だからやって」

ん。
とでも言うように少し顔を前に出す佐野さん

バランスを見たいだけだから上手くなくてもいいんだけど…
なんて思いつつ佐野さんの首にネクタイを回した。

玲於「なんかAいい匂いする」

なんて言って顔を首元に近づけた佐野さんにびっくりして一歩下がると
よろけたのかと思ったらしく腕を掴まれて

『大丈夫？』

なんて覗き込んで聞かれる

A「だっ大丈夫です」

玲於「顔真っ赤だよ笑」

A「佐野さんのせい…」

玲於「かわい。」

A「っっ！！さ、佐野さんって冷たい人じゃ無いんですか」

玲於「あ、出たそれ。よく言われる」

A「え？」

玲於「話し方っつーの？見た目もだろうけど冷たいとか怖いとか」

A「見た目か…」

玲於「確かにとか思ったら殴るよ」

A「いやいや！思って無いです！！」

玲於「冗談だわ！笑まあでも実際、馴れ馴れしい奴とか嫌いで、無意識のうちに冷たくしてるときあるんだけどな。笑」

A「そうなんですね」

玲於「Aには優しいから大丈夫」

A「え…」

玲於「え、俺優しくない？」

A「いや…」

今日の朝も分かりにくい所にゴキブリのおもちゃが置かれてたし

青鬼？とかいうゲームの音を大音量でいきなり流して驚かせてくるし…

どれも『小学生かっ！』って突っ込みたくなるようなイタズラなんだけど…笑

玲於「あれが俺の愛情なの」

A「ひん曲がった愛情ですね」

玲於「おい。笑」

でもなんだかんだ
今も結びやすいようにずっと屈んでくれてたり
優しい部分が多いのは知ってるんですけど…