昔話 ページ33
俺とA、それから悠人は年齢は全然違うけど親同士が仲良くて小さい頃ずっと一緒に居た。
シングルマザーの悠人と
母ちゃんが外国人の俺
それからAの父さんは単身赴任で海外にいて
俺たちの母さんはお互いに支え合ってた。
Aの父さんはデザイナーで
そのせいか昔からめちゃくちゃお洒落で
俺達はA一家のおかげで服が大好きになった。
悠人は「スタイリストになるんだ!」なんてずっと言っててAの父さんが帰国するたびにAの家に入り浸ってた。
俺は中学生頃から東京に出てLDHに所属して、本格的にダンサーを目指すようになった。
それから何年も経ってAはデザイナーを目指して
悠人はスタイリストを目指して2人とも地元で頑張ってた。
だけど…
GENERATIONSがデビューした年に悠人が死んだ。
玲於「えっ…………」
Aの両親とAを迎えに行ってる途中
土砂崩れに巻き込まれてAの両親も一緒に亡くなった。
悠人の母さんはいつの間にかAを責め始めてた。悠人のお姉さんも同じように、Aを見れば怒鳴りつけて、悠人を返せって…
葬式にしか行けなかったから俺はそんな事があったなんて知らなくて…Aがずっと謝ってたって後から聞いた…
玲於「なんでAが!」
そうだよな…俺もそう思う。
だけど、毎日泣き崩れて何も出来ずにどんどん痩せ細ってく悠人のお母さんを見たら誰も何も言えなかったんだよ。
悠人を失った悲しさとか辛さが行き場をなくしていつの間にか怒りに変わってた。
それが憎しみになってAに…
俺がそれを知ったのは1年も経ってからで
姉ちゃんが地元に帰った時にたまたまAの話を聞いたらしくて状況がやばいみたいだよって連絡が来た。
俺が行った時にはもう…
Aは自分を責めすぎて鬱になってて、見てられないくらい酷い状態だった…
俺が無理矢理 実家に連れて帰って状況を話したら全力でサポートするって言ってくれて
俺の親と弟と4人で暮らし始めた。
そこからは姉ちゃんも俺も行ける時は実家に顔だして、少しずつだけどAが戻っていった。
雨が降ると震えだしたり
電話が鳴ると泣き出したり…
あいつの抱えるものは相当大きかったんだと思う。
唯一、Aの中から未だに消えない恐怖が悠人のお母さんとお姉さん
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みき - こちらもう更新はしないのでしょうか(o_o)? (2018年10月18日 5時) (レス) id: 662c523eac (このIDを非表示/違反報告)
zawaoooo(プロフ) - このお話ってもう完結ですか? (2017年10月23日 12時) (レス) id: f606d5aceb (このIDを非表示/違反報告)
ほのぼの - 面白いです!応援してます! (2017年8月18日 13時) (レス) id: 6bf930e175 (このIDを非表示/違反報告)
paruparu(プロフ) - ゆたさん» ご指摘有難うございます!! (2017年4月14日 1時) (レス) id: 4e835508f7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆた - 空いたかったじゃなくて会いたかっただと思うんですけど... (2017年4月12日 9時) (レス) id: 9264c98718 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:parusa | 作成日時:2016年12月29日 21時