少女は昔を思い出す ページ5
「A。こちら芥川龍之介さんと妹の銀さんよ」
御母様が私の部屋に連れてきたのは
私よりも年下の可愛らしい兄妹
『御母様がこの間話していた___』
「えぇ。Aの婚約者様よ」
用事が有るからと御母様は退室し何処かへ行ってしまった
二人を椅子に案内し御茶を淹れた
『どうぞ』
二人は出した御茶を美味しそうに飲んでくれた
・
・
ふと私は彼の腕に目が行った
沢山の怪我
恐らく龍之介様たちも闇で働いているのだろう
『龍之介様。怪我の手当てを__』
「別に構わない」
そう云うと彼は怪我をした腕を隠した
『いいえ治させて下さいな。私は龍之介様の御体が心配です』
「………………」
すると彼は傷だらけの真っ白な腕を私の方に差し出した
『有難うございます』
私は少し席を離れ花を取りに行った
「その御花は何に使うのですか?A様」
不思議そうに銀様が声をかけてきた
まって。可愛すぎない?(鼻血)
『銀様は異能力をご存知ですか?』
「はい。知っています」
『では見ていて下さいね』
私はガーベラの花を手に取った
『異能力__花言葉。"ガーベラ"
龍之介様の怪我が治りますように』
私がそう云うとガーベラの花は暖かい光になって龍之介様の腕を包んだ
すると腕に有った怪我が徐々に治っていった
ガーベラの花言葉は「希望、常に前進」
ガーベラは私の希望に応えた。
そう。私の異能力は其の花の花言葉を実現させる。
と云った所だろうか
「すごい。綺麗な異能力ですね」
目を輝かせながら銀様が云った
「綺麗だな」
続くように無愛想に龍之介様が云う
耳が赤くなっているのは……寒いから。
と云うことにしておこう
『もう暗くなって来ましたね』
気付けばすっかり夜だ
「御免下さい」
外から男性の声が聞こえてきた
どうやら二人の迎えに来たらしい
銀様は帰るのが嫌なのかな私の足にガシりと掴まっている
『銀様。大丈夫ですよ。また会いましょう?』
「本当ですか」
『勿論です。お買い物に行くのも良いですね』
そう云うと満足したのか銀様は迎えの方と龍之介様と帰っていった
あれから会えることもなく
私は鬼頭家と絶縁してしまったのだけれど__
迎えの方の名前は
「太宰さん」
龍之介様がそう云っていた
_______
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ミレー - 赤井林檎さん» 嬉しいです(*TーT)b 羅生門の黒獣てっモフモフしてそうですよね三( ゜∀゜) 続き楽しみに待ってます(*^□^*) (2019年12月31日 10時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
赤井林檎(プロフ) - ミレーさん» そうですね´‐` きっと甘い美味しいものを採ってくれますよ! (2019年12月30日 18時) (レス) id: 0badc6b9f6 (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - 芥川様となら苺狩りに行っても良いですね(^ω^) (2019年12月30日 16時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
赤井林檎(プロフ) - さにゃんさん» 読んで下さってありがとうございます!更新頑張ります! (2019年12月29日 9時) (レス) id: 0badc6b9f6 (このIDを非表示/違反報告)
さにゃん - メッチャ面白いです!更新楽しみにしてます! (2019年12月28日 22時) (レス) id: f4c79a7791 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤井林檎 | 作成日時:2019年11月8日 22時