夢主 過去編 ２ ページ12
私はやがて、親戚に引き取られた。
親戚は、国とは少し離れた小さな村で暮らしています
その人たちは、決して私に関わらずに、まるで腫物を通り越して、
化け物を見るかのように接してきた。
「こいつがマリアを殺したのか」
「こいつさえ生まれなければ、マリアは死ななかったのに・・・・」
「こいつさえ」「こいつさえ」「こいつさえ」・・・
幼い「私」にも、それは分かりました。
ー皆、私の存在を悪く思っているー
「私」は母を恨みました。
母が私を産まなければ、産んでも助けなければ・・・・
――――――私が、５，６歳になった時、とうとう糸が切れました。
理性というか、我慢というか。
出会うたびに石を投げてくるガキ共が。
視線が合うたびに冷たい目を向けてくる大人が。
楽しく笑いあっている家族が・・・。
・・・・・・私を生かした母が！！！
―――――――――ブチッ・・・・
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
次に気が付いたときは辺りそこらじゅう血の海でした。
石を投げてきたガキどもの手が、大人の頭がそこらじゅうにおちていて。
自分も血まみれ。
自分の手を見てぎょっとしました。
・・・何故、薬指がこんな方向に曲がっているの？
何故、小指の根元がこんなに切れてるの？
何故、何故、何故・・・・・？。
答えは下にありました。
下をむけば、人。 誰だったかな？親戚だと思うけど…
その親戚の顔は、ひどく無残だったわ。
――――何回も殴られた跡。飛び出た目玉。折れてガタガタになった歯。
・・・「私」を虐げてきた人間、みぃんな死んだ。みんなみんなみんなみんなみんなみんな
それが理解できた時、こみ上げてきたのは不快感ではなく、
「うふふふふふふ・・・・・やったぁ・・・わたしぃ・・・あはははははははは！！
やったやったやったやった！！！みんな死んだみんな死んだ！！やったやった！！！
この私を虐げたからだ！！ざまぁみろ！！きゃははははははは！！！」
快楽と達成感。
そしてそのまま、緊張が解けたのか、「私」は眠ってしまった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 54人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ハル(プロフ) - ありがとうございます！４０００ヒット記念の時に絵をだします！一緒の方がいいしね！ (2014年7月21日 15時) (
レス) id: 3b81eafddd (このIDを非表示/違反報告)
リリカ - 総合順位二桁 おめでとうございます！記念絵描いてくれると嬉しいなあ… (2014年7月21日 9時) (レス) id: 5362c4a371 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - リクエストありがとうございます！！ご期待に添えるかどうかはわかりませんが、是非見ていってください！ (2014年7月19日 13時) (レス) id: 3b81eafddd (このIDを非表示/違反報告)
にゃん - あの、もしよかったら、リクエストなんですけど、遊真くん×夢主ちゃんの切甘で軽く書いてもらってもいいですか？ (2014年7月18日 22時) (レス) id: 9ee5aebf90 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん - おお！復活してくれましたか！！これからも頑張ってください！ (2014年7月18日 22時) (レス) id: 9ee5aebf90 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：愛場 結菜 | 作成日時：2014年6月29日 2時
