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「透さん、お仕事は終わったんですか？」
「ええ、一応。でもまた明後日から行かなくてはいけなくて」
それでちょっとでもAさんに会いたくて、と言ってくれた。
私は透さんがポアロで働く姿しかしらない。
探偵でどこに行くとか、それがどんなお仕事だとか、
そういうところは全く分からない。
彼も言わないし、私も聞かない。
きっと聞いちゃいけないことなんだと思う。
考えたら私は彼のなにを知っているのか分からなかった。
安室透。
普段は私立探偵をしていて、合間にポアロでウエイターをする大人の男性。
とても優しくて、料理ができて、ボクシングもとても強いと聞いた。
……ほんとなんで私と付き合ってくれてるんだろ。
「Aさん、車で送りますよ」
「ありがとうございます」
お会計を済まそうとすると透さんはそれを手で制止する。
私は彼といてお金を出したことが一度もない。
出そうとしても出させてくれないのだ。
今日も自分は食べていないのに私の支払いを済ませてくれる。
「透さん、いつも言いますけど、自分で払います！」
「良いんです、僕がそうしたいんですから」
「でも…！」
「いつも寂しい思いさせてるので。このくらいさせてください」
それを言われてしまうとなにも言えなくなってしまう。
「…ありがとう……ございます…」
「はい。また今度美味しいご飯作ってください」
あんなので良ければいつでも作ります。
作るけど…。
梓さんに挨拶を済ますと二人でお店を出た。
裏手に停めてあるという車をまわしてくると言うので私はお店の前で待つことに。
透さんの車はいつ乗っても凄い。
車はあまり詳しくないけど一目でとても高そうだというのが分かる。
(そんなに探偵って儲かるんだろうか…)
言っちゃ悪いがあのかの有名な毛利小五郎ですらそんなに儲かってるようには見えない。
実家がお金待ちとか？
そういえば透さんから出自のことを聞いたことはない。
………私、透さんについて何も知らない。
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NANA(プロフ) - アオさん» アオさんありがとうございます！訂正してきます^ ^ (2018年5月4日 10時) (
レス) id: 33232cc3d6 (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - 薔薇さん» 薔薇さん初めまして。楽しんでもらえて嬉しいです^ ^続きもよろしくお願いします^ ^ (2018年5月4日 10時) (レス) id: 33232cc3d6 (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - ちりさん» ちりさん初めまして。キュンキュンしてもらえて嬉しいです。更新頑張ります^ ^ (2018年5月4日 10時) (レス) id: 33232cc3d6 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 安室さんに仕事は休みをとったのは、夜のうちに言っていましたよ？ (2018年5月4日 9時) (レス) id: 95a693fe0b (このIDを非表示/違反報告)
薔薇 - とても素敵なお話で、更新を楽しみにしていました。執行人編、とても楽しみにしております。 (2018年5月4日 0時) (レス) id: cb8b72a93d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NANA
| 作成日時：2018年4月28日 16時
