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(懐かしいな…そのあと街で偶然再会して、

透さんが私をデートに誘ってくれたんだっけ…)



会えない日々が続いているからなのか、

少し感傷に浸っていた私の目の前に

湯気が立つ美味しそうなナポリタンが届いた。



「わぉ、美味しそう…!いただきます!」

「これも安室さんが新しく考えたメニューなんですよ」

「へぇ…ん、美味しい。透さん、ほんと凄いなぁ」



たっぷり目のケチャップに、少しクリーミーさが加わったナポリタン。

それだけではなく、なにか隠し味はきっとあるに違いない。

私の家庭料理なんかよりよっぽど凝っていてとても美味しい。



「会いたいな…」



自然と口からその言葉は漏れていた。



それから少しして

食後に頂いたケーキを頬張っていたとき、

ピロピローン…とスマホがメールの着信を告げる。



あ…透さんだ…!



『いま米花町に帰ってきました。Aさんは家にいますか?』



嬉しい…来てくれるのかな。



『いまポアロでケーキを食べています。30分くらいで帰れそうです』


まだ食べ始めたばかりのケーキたちを

少しだけ急いで口に頬張る。

本当は透さんが考案したこのケーキを堪能したいけど。









「ゆっくりでいいですよ、Aさん」



聞き慣れた声に、弾かれるように顔をあげる。

会いたくてたまらなかった人は、裏口から入ったのか、カウンターごしに顔を覗かせた。



「透さん…!」

「ただいま戻りました」

「おかえりなさい…」



驚いた…

いま連絡したばかりなのに、すぐ会えると思っていなかったから。


「ポアロに車を置いてから貴方に会いに行こうと思ってたんですけどね。
…ここに居るっていうからビックリしました」

「わ、私も…会えると思ってなかったから、びっくりです…」



透さんは私の左隣に腰掛けると

少しゴツゴツした掌で私の頭を優しく撫でてくれた。

ちょっと照れくさいけど、とても嬉しい。




でも…いま店内にお客さんが居ない時でよかった。

先日の梓さんの件を聞いていたので背筋に冷たいものが伝たう。

なんでも女子高生たちのSNSで梓さんが安室さんに言い寄ってると大炎上だったとか。

こ、怖い…。

*9→←*7



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設定タグ:安室透 , 降谷零 , 名探偵コナン   
作品ジャンル:アニメ
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NANA(プロフ) - アオさん» アオさんありがとうございます!訂正してきます^ ^ (2018年5月4日 10時) (レス) id: 33232cc3d6 (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - 薔薇さん» 薔薇さん初めまして。楽しんでもらえて嬉しいです^ ^続きもよろしくお願いします^ ^ (2018年5月4日 10時) (レス) id: 33232cc3d6 (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - ちりさん» ちりさん初めまして。キュンキュンしてもらえて嬉しいです。更新頑張ります^ ^ (2018年5月4日 10時) (レス) id: 33232cc3d6 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 安室さんに仕事は休みをとったのは、夜のうちに言っていましたよ? (2018年5月4日 9時) (レス) id: 95a693fe0b (このIDを非表示/違反報告)
薔薇 - とても素敵なお話で、更新を楽しみにしていました。執行人編、とても楽しみにしております。 (2018年5月4日 0時) (レス) id: cb8b72a93d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:NANA | 作成日時:2018年4月28日 16時

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