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「ったく、どいつもコイツも…」
そう呟きながらも降谷にはどこか安心感があった。
あの二人が居れば、この爆弾の解体に邪魔が入らずに済む気がする。
この間にも組織の奴らはなにかを仕掛けてくるに違いない。
いまキュラソーは風見とともに観覧車の中にいる。
キュラソーの脳自体が記憶媒体。
観覧車での花火かはたまた…
記憶が戻るその瞬間、風見の元に居ておきたかったが。
ノックリストもそうだが、
いまはこの観覧車を守らなければならない。
(次は確かこれを…)
ドクン…ドクン…!
耳の中で血管に血が流れている音がけたたましく鳴り響く。
「っ、危ない、危ない…焦りこそ最大のトラップだったな…松田」
今は亡き友の顔を思い出した。
、
、
、
「Aお姉ちゃん!さっきの花火すごかったね」
「うん、とっても綺麗だったね」
子供たちは先ほどの落ち込み具合からなんとか気持ちを持ち直し、
観覧車を楽しんでくれているみたいだ。
綺麗な夜景に花火もあいまって、
Aもまた楽しんでいた。
(私こそ子供たちと一緒で気が紛れて良かったかも…)
誕生日当日に恋人から連絡が無いなんて、
蘭や園子たちからとても心配され、励まされた。
でもAには安室が連絡をしないことが不安でしかなかった。
いつも探偵の仕事のとき、連絡はあまりない。
でも今回は胸騒ぎがしてならなかった。
嫌な予感がするーーー…
透さん…
無事でいるの…?
キュウウーーー…
そのとき急に電源のパワーがダウンする音が聞こえると、
バチっと観覧車自体が止まり、停電した。
「え!?」
「キャア!」
「な、なんだよ!」
子供たちは一様に怯え始める。
「みんな大丈夫だよ、予備電源だってあるからすぐ復旧するよ!」
実際のところ私には予備電源があるかなんて分からないけど、
なんとか子供たちを落ち着かせないと…
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NANA(プロフ) - アオさん» アオさんありがとうございます!訂正してきます^ ^ (2018年5月4日 10時) (レス) id: 33232cc3d6 (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - 薔薇さん» 薔薇さん初めまして。楽しんでもらえて嬉しいです^ ^続きもよろしくお願いします^ ^ (2018年5月4日 10時) (レス) id: 33232cc3d6 (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - ちりさん» ちりさん初めまして。キュンキュンしてもらえて嬉しいです。更新頑張ります^ ^ (2018年5月4日 10時) (レス) id: 33232cc3d6 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 安室さんに仕事は休みをとったのは、夜のうちに言っていましたよ? (2018年5月4日 9時) (レス) id: 95a693fe0b (このIDを非表示/違反報告)
薔薇 - とても素敵なお話で、更新を楽しみにしていました。執行人編、とても楽しみにしております。 (2018年5月4日 0時) (レス) id: cb8b72a93d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:NANA | 作成日時:2018年4月28日 16時