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さらに少ししてからの風見の報告によると、
キュラソーは昨夜、東都水族館で記憶喪失の状態で見つかったという事、
そして現在は東都警察病院に入院したということだった。
東都水族館とは…
Aと行こうと言っていた場所だ。
結局なにも連絡できないままいまを迎えている。
万が一のことを考えていまここで連絡することで組織の目がAに向くことを避けたかった。
今日が彼女の誕生日だというのに…
そう考えながらも車は東都警察病院へと左折をする。
視界の端にバスから降りたAを捉えた。
… …あれは… … …A!?
一瞬思考が止まる。
なぜAがここに?それに子供たちも。
いや、それよりここに居ては危険だ。
彼女をどうにかして連れ戻さないと…
慌てて車を降りようとしたとき、
スマホが風見からの着信を告げる。
「ああ…風見か」
『降谷さん、報告します』
内心イライラした心を静めながら風見の報告を受ける。
「ああ、もしものときは構わん…頼んだぞ、風見」
『はい』
はぁ…。
一息つくと車を降りた。
早くAのところに行かなくては…。
するとカツカツとヒールを鳴らしてこちらに近づく音がする。
音のする方を見やると、少し息を飲んだ。
「…バーボン。なぜあなたがここに?」
ーーーベルモット…!
マズイ…ベルモットは彼女を見たことがある。
それにベルモットが来ているということは…。
「それはもちろん、あの人を連れ戻すためですよ」
「…いいわ。立ち話も何だし、場所を変えましょう」
そういうとベルモットは上着に隠された銃口をチラつかせる。
すでにノックリストを把握していたか…?!
いや、すぐに始末に転じないあたり、
まだ勝機はあるかーーー。
「それが組織の命令だというのなら、仕方ありませんね」
そして早くここから立ち去らなければ。
Aのもとから…ヤツらを遠ざけなければ。
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NANA(プロフ) - アオさん» アオさんありがとうございます!訂正してきます^ ^ (2018年5月4日 10時) (レス) id: 33232cc3d6 (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - 薔薇さん» 薔薇さん初めまして。楽しんでもらえて嬉しいです^ ^続きもよろしくお願いします^ ^ (2018年5月4日 10時) (レス) id: 33232cc3d6 (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - ちりさん» ちりさん初めまして。キュンキュンしてもらえて嬉しいです。更新頑張ります^ ^ (2018年5月4日 10時) (レス) id: 33232cc3d6 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 安室さんに仕事は休みをとったのは、夜のうちに言っていましたよ? (2018年5月4日 9時) (レス) id: 95a693fe0b (このIDを非表示/違反報告)
薔薇 - とても素敵なお話で、更新を楽しみにしていました。執行人編、とても楽しみにしております。 (2018年5月4日 0時) (レス) id: cb8b72a93d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:NANA | 作成日時:2018年4月28日 16時