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『ありがとうございました〜』
午前最後のお客さんを見送って、室内に戻った途端
どっと疲れが押し寄せた
でも午後も予約は入ってるし
本当ならここでご飯食ってちょっと寝て…
ってするんだけどお腹空いてなくて
真っ先に仮眠室に入ってベッドに倒れこんだ
「しょっぴー?お昼食べないんすか?」
『ん、いらない…寝かせて…』
後輩でアシスタントをしてくれてる慎太郎
ご飯行きません?って誘われたけど、断った
…やべぇ、なんか頭痛いかも
頭も痛いけど、それよりも眠気がすごくて
気づけばすーっと目を閉じて、寝てしまった
気づけば午後の営業が始まる10分前になっていて
慎太郎にたたき起こされた
「しょっぴーちゃんと寝てる?顔色…」
『大丈夫だよ、お前は気にすんな』
気合を入れて、午後の営業を乗り切って
ちょっとカットの練習して…
時刻は午後10時。
ほんとはもっと練習したいんだけど、さっきから頭が痛くて痛くて仕方ない
全然集中できないし、帰ろう…
『…ふぅ。はぁ……やば…』
ゆっくりゆっくり歩いてるけど、ガンガン痛む頭にはそれすらしんどくて
いったん休憩しようと、公園のベンチに腰掛けた
『…痛ぇ、、クッソ…』
座らなきゃよかった。立てねぇわこれ
痛みのせいで何も考える気が起きなくて
帰らなきゃって思ってもどうすることもできない
誰かに連絡……無理。携帯の画面見るのもしんどい
一生このまま…?え、何それめちゃくちゃだせぇしむなしすぎんだろ
はぁ…どうしよ…
?「……翔太くん?」
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作者名:たそ | 作成日時:2021年11月5日 22時