solis (ページ27)

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overwork ページ27

＿Shota

『…ただいま、っと。…ふぅ』

今日も気づけば家に帰ってきた時間は
夜中の１時

最近、ありがたいことに指名が増えて
予約時間は最終まで入る日が続いてる

それだけじゃ遅くはならないんだけど
3週間後に、カットのコンテストがあって
俺、そのコンテストに店代表で出なくちゃいけないんだ

代表として出れるのはめちゃくちゃ嬉しいんだけど
指名もたくさんで
コンテストに向けての練習をする暇がなくて

閉店後に残って練習して
集中しすぎて毎回家に帰るのは日付が変わる頃とかで

家に帰ると、リビングは真っ暗で静か
まあ起きてるやつもいると思うけど
みんな部屋にいるから

冷蔵庫を開けると、涼太が作ってくれたご飯が入ってる
せっかくだし全部食べたかったんだけど
あいにくそんなに食欲もなくて半分くらいしか食べれなかった

この時からしっかりと、体からはサインが出てたんだよな

翌朝

『…はよ。俺今日もう行くわ』
赤「え、ちょっと待って。これ持って行って」

朝イチで予約が入ってるから
今日はいつもより早く行こうと思ってとりあえず涼太に声をかけた

赤「これ、食べて？顔色よくないから無理しちゃだめだよ？」
『ん、わかった』

さっと、おにぎりを作ってくれた涼太
心配されちゃうくらい、俺の顔色悪いんだ
営業前にちゃんと顔作んなきゃだな

仕事場について、鏡を見ると確かにひどい顔してたわ
メイクで隠して涼太がくれたおにぎりを半分ほど食べて
ぼーっと座ってたら、気づけば開店の時刻

…はぁ、頑張らなきゃ