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『…ンッ、』
黄「辰哉?辰哉?!わかる?」
『…ん、わかる』




目が覚めて、目の前には眉毛を下げまくって口もへの字で俺を見つめる照の顔
照の顔から視線をずらしてあたりを見渡せば、見慣れた透析ルーム
俺、どうなったんだっけ?







黄「危なかったって言われたよ。少しの間入院かもね」
『…は?まじ!?』
「お、起きたん??もう、何回やんねんお前はぁ…」




主治医のはまちゃん先生にこつんと頭をたたかれる
俺が高校生の頃に出会ったときは、まだまだ新米だったはまちゃん
たくさん迷惑かけたよ。
俺がなんかやらかすたびにはまちゃんも一緒に怒られてさ(笑)








でもはまちゃんは俺のこと怒るんじゃなくて、なんでなん?って笑いながら
言いたいことあったらちゃんと言うんやでって俺のこと気にかけてくれて
相談とか悩み事も、すっごい話やすくて
はまちゃんが主治医でよかったって心の底から思ってる






「ま、反省も含めて数値よくなるまでは入院してもらうで?」
『…はぁ〜い』
黄「ふはっ。先生、辰哉のことよろしくお願いします」
「おう!!ほな透析も終わったことやし、病室行こか」





照には入院するための荷物を持ってきてもらうために帰ってもらった







はまちゃんと入院するための病室に向かって歩いてて気づいた
はまちゃん私服に白衣着てんじゃん





『もしかして今日日勤だった?』
「ん〜?そんなん気にする余裕あるんやったらすぐ退院できるなぁ〜」
『質問と答え、合ってないし…』




俺の質問無視して、ふにゃって笑うはまちゃん
こういうところもはまちゃんの優しさなんだよね
はまちゃんと話してるといつもそう。気づいたら心が和んでるんだ





病室についてからは看護師さんに任せて
ゆっくり休んでってはまちゃんは部屋を出て行った











その後一度帰った照が亮平と一緒に荷物を届けに来てくれたんだけど



『え、量多くない?』
緑「しょうがないじゃん。罰だと思いなよね」
『ええ〜』







着替えをしまってくれる間、俺の文句にしょうがないって
それしか言わない亮平となんだか心配そうに俺を見つめる照


まだまだ言いたいことありそうだったんだけど
面会時間は過ぎていたから2人とも特に怒ることなく帰ってった
こりゃもしかして明日あたり、怒られる感じ…?






長い入院生活になりそうでもう…
あーあ早く帰りたい…!!

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作者名:たそ | 作成日時:2021年11月5日 22時

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