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_Tatsuya









会社での大きなトラブル
しかも俺が担当するゲームのやつ
行かないわけにはいかず、久しぶりにスーツを着て会社に向かう







結構大きなバグで、修正にも時間がかかりそう
幸い平日だったからそこまでクレームは多くなかったけど





バグの修正に手こずってふと時計を見ると時刻は4時
透析治療は3時からだからすでに1時間の遅刻




パッと携帯を見ると病院からも弟たちからも着信とメッセージがいっぱい来てて
やばいなぁとは思いつつ、でももう少し修正には時間がかかる






お昼も食べてない=薬も飲んでない
わかってるよ、結構やばいよね
いやこんな余裕こいてる場合じゃないんだけど





『……これで平気かな』
「さすが深澤さん…!!助かりました…!」
『いやぁ、ごめんね…ここちょっと弱いかなぁってずっと思ってたのに』
「てか深澤さん時間大丈夫っすか?」
『ん〜?あぁ平気平気〜』






なんて言ったけど
ことが落ち着いた現在の時刻はもう5時過ぎ
俺は開き直ってた。もうしょうがねえって





会社を出て、携帯を開く

…やば。照めっちゃ怒ってんじゃん。うわ亮平も…
いや、てか全員から来てるじゃん







ちょっと本調子じゃなくなってきてるのは確か
このまま病院に行くか、一旦家に帰るか…
いやその前に連絡しなきゃだよな




とりあえず一番怒らなそうな…蓮とのメッセージを開いた
それなのに、すぐ亮平から電話がかかってくる








『……はい』
緑「今どこ?!照会社の近くにいるからすぐに連絡して!!」
『…お、おう。あぁ、えっと…ごめんね』
緑「謝罪もお説教も全部後!!早く照に連絡しなさい!」







勢いでぶちっと切られた通話
そして、俺から電話をかけるよりも先に、クラクションが鳴って








黄「辰哉!!」
『…あ、ひかる』
黄「すぐ病院行くから乗って?」
『…ん、ごめん。ありがと…』






亮平と同様、照も俺にしゃべる時間全然くれなくて
まぁ透析ってちゃんとやらないと命に関わるからね












…なんて余裕でいられたのはここまで
照の運転で病院に向かう中
さっきから足がむくんでて痛いしちょっと体が怠い










病院に着いた頃には、冷や汗はすごいしなんだか照の声が遠くて
上に上に意識が引っ張られそうになって
それでも何とか耐えていたんだけど
やばいかも…

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作者名:たそ | 作成日時:2021年11月5日 22時

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