solis (ページ2)

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＿Hikaru

朝のルーティンであるランニングを終えて
シャワーを浴びてリビングに顔を出すと
起きていたのは亮平と涼太くんだけ
亮平がいるのも結構珍しいけど

朝ごはんを作ってくれている涼太くんの手伝いをしながら
他のみんなが起きてくるのを待つ
まぁ起きてくる人といえば康二とラウくらいかな
調子が良ければ、辰哉も起きてくると思う

紫「おはよ…」
緑「お！辰哉今日は起きてきたの～？」
紫「ん…なんか寝れなかった」

そういってぐでっとソファーに横になる辰哉
あ、このパターンはよくないやつだ

『今日透析でしょ？大丈夫なの？』
紫「ん～？わかんない」

心なしか顔色はそんなに良くなくて心配になる

周りからよく言われるとおり、俺はとことん辰哉に弱い
辰哉のことで頭いっぱいになっていたら
いつの間にか亮平と涼太くんがほかのみんなを起こしたみたいで
朝ごはんの時間になった

俺たち兄弟はみんな揃って辰哉の心配

白「辰哉君顔色悪いよ？大丈夫…？」
橙「今日、透析やんな？やばいんちゃう？」
紫「だぁいじょうぶだって～ほらぁ、りょーたのご飯食べよ」

ダイニングテーブルのほうでは蓮が
辰哉と同じように兄たちに心配されている
この光景は俺たちの中ではごくごく普通の朝

赤「辰哉のはこれね、蓮はこっち」
黒/紫「はーい、ありがとー」

食事制限がある２人と他７人
単純に考えても毎朝３種類も朝ご飯を作ってる涼太くんすごくない？
しかも超おいしいからね？？

朝はドタバタするのが通例だから
ラウは急いで学校に出て行ったし涼太くんも出て行った
俺も仕事に向かおうと車のキーをもって靴を履いていると

橙「照兄？駅まで送ってくれん？今日荷物多いねん」
黒「え！じゃあ俺も乗せてほしいんだけど！」
『しょうがねえな(笑)いいよ、乗ってきな』

出発しようとしたら、翔太くんも乗ってきて(笑)
うん。俺よくみんなのこと送り迎えしてるんだよな…
いつの間にかこうなっていたから今更嫌とは言えないんだよな
まぁ嫌って思ったことはないんだけどね？

全員駅で降ろしたら俺も自分の仕事場へ
辰哉が病院に行く日は車で出勤して病院に迎えに行くんだ
今日は何事もないといいな
そんなことを思いながら仕事着に着替えた

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